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数日後、我々に少し高価な紙質の封筒が届いた。
中を確認すればやはりと言うべきか、グラシエルからのパーティーの招待状。
A個人に宛てられた手紙も同封されており、是非参加してほしいと記載されていた。
「パーティー？俺がか？」
早速総統に告げれば、彼は正気か？と言わんばかりの顔で鋭い視線を寄越す。
予想通りの反応を示した彼にAは臆することなく続きを話した。
『皇族からの直接の招待状です、欠席はあり得ません。グラシエルは顔が広いですし様々な近隣国も来るでしょう。我々にとっては損ではないと思いますが』
「しかしわざわざ俺が行く必要があるのか？たかが立食パーティーに？皇族や貴族がごった返してる中に機嫌を取りに行けと？」
『…行きたくないんですね』
「無論だ。ああいうのはどうも好かん」
口を尖らせたグルッペンにため息を吐く。
正直駄目元だったAは諦めて手紙を封にしまった。
『…わかりました。ではトントンさんとオスマンさんに打診してみましょう。お二人が快諾してくだされば三人で出席してきます』
「待て、三人とは誰だ。もう一人は？」
『私ですが？』
至極当然のように告げたAにグルッペンは目を丸くした。
「聞いてないぞ」
『今言いました』
「何故お前が行く必要がある」
『グラシエルはアステールの隣国ですよ？何度もお伺いしていて皇族の方とも顔なじみです。実際直接ご招待いただきましたし、私が行かない選択肢はないでしょう』
Aは再び封から手紙を取り出してグルッペンの机に並べる。
それに目を通すと彼は眉間に皺を寄せた。
「……仕方ない、俺も行く」
『グルッペン様？別にそこまで嫌な顔をして出なくても』
「総統秘書だけ参加させておいて肝心の総統が顔を出さないのもまずい。Aが行くと言うなら俺も行くしかないだろう」
『そこは上手くやっておくので私のせいにしないでいただきたいのですが』
「何を言ってるかわからんな。それよりお前、ドレスは持ってきているのか？この手のパーティーには必須だろう」
あからさまに逸らされた話に今度はAの眉間に皺が寄る。
その表情を見たグルッペンは、先程とは一転して得意のニヤリとした狡猾な笑みを浮かべた。
「持ってきてないんだな？」
『適当に買います』
「それはよくない。この際だ、いい物を作ってやろう！」
『結構です』
「遠慮するな」
瞬時に立場が逆転したことに再びため息を吐く。
対する総統は楽しそうに目を細めていた。
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ミリオ - 小説読ませていただいてます！いやもう読む手が止まらないくらい、面白いです。グル氏の少し子供っぽいところがツボで、来るたんびに部屋で一人で「キャー！！」って言ってますw私は読むことしかできませんが、これからも頑張ってください！ (2020年3月23日 2時) (
レス) id: 5e8093b1cc (このIDを非表示/違反報告)
璃亜(プロフ) - 豆粒さん» コメントありがとうございます。わかりやすいですか…！？嬉しいです！更新遅くて申し訳ないですが、またいらしていただけると嬉しいです。 (2017年11月27日 8時) (レス) id: 97b5822f0b (このIDを非表示/違反報告)
豆粒 - はじめまして!内容が濃くて続きが気になってしまいます(*´∀`*)あと その場の状況がわかりやすい詳しい文にとても惹き付けられちゃいます、更新お疲れさまですっ (2017年11月26日 20時) (レス) id: 6ecce97bae (このIDを非表示/違反報告)
璃亜(プロフ) - RIARUさん» コメントありがとうございます。面白いと思っていただけて嬉しいです！いえいえ、私の話は参考にできるほどではないので…。ゼロからオリジナルで書かれた方がもっと面白いお話ができるかと思います。 (2017年11月21日 12時) (レス) id: 97b5822f0b (このIDを非表示/違反報告)
RIARU(プロフ) - 作品読ませていただいてます！とても面白いです。私も小説を書いてるんですが参考にしてもよろしいでしょうか？失礼だったらすみません。 (2017年11月19日 21時) (レス) id: 88c227d681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃亜
| 作成日時：2017年7月7日 23時
