天使の証明 I ページ12
『A、天使なの！』
「天使って…なに言ってんだ」
あ。痛い子か…
正常な人間であれば率直な感想はそれだ
まぁ、確かに。天使の様に可愛らしいという表現ならば肯定する。顔のパーツも整っていると思う。少なくとも親バカならば天使だ天使だと囃し立てるレベルだろう
だがな、自分で天使とか後々黒歴史になるぞ。
これはコイツの将来の為にも今の内に誰かが教えてやらないといけないか…
どう説明したら理解させる事が出来るかシミュレートしていると、それを疑いの眼差しだと取ったようで途端にAが焦り出す
『ほっ、本当だよ？本当にA天使だよ？』
「そう言われてもな」
そんな突拍子もない話
信じるヤツなんているのか
……いや待て。一人思い当たる奴がいんな。
…て、そんな事はいい。今問題なのはそこではない
『どうしたら信じてくれるの？あっ、そうだ！あれ！あれ見たら信じてくれる？Aまだ上手く弾けないけど』
アレとは何を思い付いたのかと思えば何処から出したのか小ぶりのハープをずいっと見せてきた
『はいっ！』
ハープ…
「あー…いや、天使っつったらこう…翼とかあるもんじゃないのか？」
悪いな…ハープじゃいまいちピンとこないんだわ
絵の天使には必ず翼がある。
逆に翼のない天使っつうのもいるもんなのだろうか。
少なくとも容姿こそ天使と言ってもおかしくはないほど整ってはいるが、外見的にそれ以外だと天使としての要素は無いに等しい
ただ、一点
気になる事がある。
コイツの無知加減は度を超えているという事。
一度も外に出たことが無いだとか、隔離され育てられてきたのだというのならば話は別なんだけどな
『つばさ？あるよ！羽根は消せるから今は見えなくしてるの』
見ていた限りではAに嘘をついている素振りはない。それどころか、そんな事で良いなら！とでも言うように、爛々とした瞳は"見る？"と期待の色を乗せてオレに問いかける始末
だが、それを見てしまえばもう後には引けない。
そんな気がした。なぜかって？戸惑う様子などなさ過ぎるのだ。コイツが嘘をついていない証拠として充分な程に…
"どうする？"と澄んだ双眼がオレの答えをせがむ
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愛っち(プロフ) - 天使の主人公ちゃんとキバナさんとのやり取りがホッコリします！次の更新頑張ってください‼️ (2022年4月24日 16時) (
レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 夢主ちゃんには幸せになってほすぃ… (2020年1月29日 22時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
sk - 好きです！次の更新待ってます！ (2020年1月28日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流衣 | 作成日時：2020年1月4日 1時
