貯酒室 ページ17
「少尉殿！しっかりしてください！」
「…んぁ…？…Aか……？なぜここに……」
どうやらまだ意識はあるようだ。私は、鯉登少尉に肩を貸して起き上がらせようとするが、なかなか上手くいかない。月島軍曹はなんとか自力で起き上がろうとしていた。
「私は…夢でも見ているのか……？Aが……ここにいる……」
「夢ではありません。ほら、しっかりしてください…！」
「んん〜…。うるさい…。私は酔ってなどいないぞ……」
「それはわかりましたから…！」
「……A…。会いたかったぞぉ……」
そう言って、彼は私の腰に腕を回して抱きついてきた。突然のことに驚いていると、鯉登少尉はぎゅっと私を抱きしめる力を強めた。まるで甘えているかのような仕草に動揺しつつも、なんとか引き剥がそうとする。
「こっ…鯉登少尉！お戯れはよしてください！」
「ん〜……Aの匂いがする……」
「ちょっ……！嗅がないで……！」
スンスンと匂いを嗅ぐような仕草に、羞恥心が込み上げてくる。どうにか逃げようともがくものの、男の彼に敵うはすもなく、私はしばらくその体勢のままでいた。
すると、鯉登少尉は今度は私の首筋に顔を埋めてきた。そして、そのまま唇を這わせてくるものだから、思わず「ひゃっ！？」と声が出てしまう。
「つ、月島軍曹！二階堂くん！助けてください！」
助けを求めて、彼らの方を向くと二人は同時に口を開いた。
「鯉登少尉殿！いけませんッ！」
「Aちゃんから離れろぉ〜！！」
二人とも焦点があっておらず、月島軍曹は二階堂くんを羽交い締めにして止めようとしており、二階堂くんは誰もいない方向に向かって叫んでいる。
「おい、A……。もっと強く抱きしめてくれ……」
「そっ…そんなこと、できるわけないでしょう…！？」
「……うふふ。怒っているお前も可愛いな」
「なっ……！？」
鯉登少尉は、私の頬を両手で包み込むと、じっと見つめてきた。そして、そのまま顔を近づけてくるので、私は咄嵯に彼の口を手のひらで覆った。すると彼は不満げに眉間に皺を寄せた。
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あも(プロフ) - 鶴見さん・・・・・・(´;ω;｀) (10月7日 1時) (
レス) @page45 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - たけのこさん» コメントありがとうこざいます。温かいお言葉をが身にしみます😭💦💕 (10月6日 20時) (レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - あもさん» 元々の原因はウイルクなのに、アシㇼパ責めるのは間違っているとはみんなわかっているんですが、人間なので誰かに責任をなすりつけて、きつく当たっちゃうんでしょうね……。 (10月6日 20時) (レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこ(プロフ) - とても面白かったです！更新ゆっくりで大丈夫です！待ってます☺️ (10月2日 17時) (レス) id: 637f77ba76 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - この回は、何度読んでも辛い・・・。私鶴見さんも大好きなので、彼の苦しみ悲しみ憎しみがすごく伝わってきて、辛くて悲しいです。アシリパさんは悪くないのに、元凶であるウイルクさんの娘である彼女を責めてしまいそうになる。感情がぐちゃぐちゃになります(´;ω;｀) (9月25日 9時) (レス) @page40 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩わさび | 作成日時：2023年8月10日 23時
