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彼らは、ソファに寝ているAを見ると、ギョッとした。
「A先輩……何があったんですか」
顔色が悪く、日和に手を握られたまま寝ているAの事を衣更に尋ねられたEdenは、ここまでに至った経緯を話した。
全てを聞き終えた彼らは、その途端顔色を変える。
「まさか……そんな事になっていたなんてな」
「明星くんだけじゃなくて、A先輩まで……」
「あぁ……これはあまりにも酷すぎる」
今回の件は、傷ついたものがあり過ぎる。
”もうこれ以上誰も何も傷つかないように”。
北斗は前置きにそう言って、Edenに”ある交渉”を持ち掛けた。
一同は、Aに気を利かせて別の部屋で話をする事になったものの、誰か1人はAがいつ目を覚ましてもいいように残っておく必要がある事に気付く。
最初は日和が「残りたい」と言ったが、北斗から「巴先輩には力になってほしい」と頼まれ、代わりにジュンがこの場に残る事になった。
彼らを見送ったジュンは、閉まったドアからAに視線を移す。
(あ、顔色はさっきより良くなってる)
徐々に血色が戻りつつあるAに安堵の溜息を漏らしたジュンは、彼女に語りかけた。
「痛かったでしょう、辛かったでしょう。あんたこんな細ぇのに、1人で色々と重いもん背負ってんすもん」
真っ先に思い浮かんだのは、彼女の母親の一件だった。
彼女の体の傷を見た時、ジュンは自分と近いものを感じた。
実の親から人間扱いされてなく、愛情なんてあったものじゃなかった自分の幼少期。
それに比べて彼女は、才能もあって誰からも愛されていて、後輩である自分を何度も助けてくれる。
だからずっと、彼女の事を”自分とは真逆の世界を生きた人”と思っていた。
けれど、彼女の奥深くに潜んでいた闇に触れた瞬間、「あぁ、オレと似ている」と遠くの存在だった人に対して親近感が湧いたのだ。
「オレを頼ってくださいよ。ずっと先輩に助けてもらってばっかですし、そろそろ恩返ししたいんです」
自然と、ジュンはAの手を握っていた。
少しでも早く目を覚ますようにと、強く願いながら。
_______________ピクッと、一瞬Aの指が動く。
「……A先輩？」
それに気付いたジュンは、名前を呼び彼女をマジマジと見る。
次の瞬間、ゆっくりと彼女の瞼が持ち上がった。
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アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪ - 日和くん嬉しいです！推しなんで！茨君が好きになり、ジュン君が好きになり、凪砂君が好きになりました←楽しみにしてますね！ (2020年6月8日 21時) (
レス) id: cca3220680 (このIDを非表示/違反報告)
真夏(プロフ) - 初めまして！！お、通知が来たと思ったらまだ誰とは決まっていないものの、オチを作ってくださるとは...！嬉しいです！！短い文ですがどうしても言いたくなってしまいました。これからも頑張ってください！！ (2020年4月8日 22時) (レス) id: 9040ea43e3 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪ - 初めましてです！Eden大好きなので嬉しい限りです！私は凪砂くんが大好きなのですが作者様は誰推しでしょうか？これからも応援させていただきます！頑張ってください！ (2020年3月19日 20時) (レス) id: cca3220680 (このIDを非表示/違反報告)
星野麻衣(プロフ) - 初めまして！一気に読ませていただきました！この作品のお陰でEdenの新しい魅力に気づくことができました。Edenの魅力が伝わってくる作品でした。これからも頑張ってください。 (2020年2月25日 22時) (レス) id: fe016e2f65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水神友花 | 作成日時：2020年2月8日 18時
