【名探偵コナン】某元帥リスペクト系男子が転生しました 1st【転生トリップ】

元帥の手袋が6枚 ページ7

「・・・何か弁解はあるか。」

「・・・・・・。」

口をつぐむ誘拐犯。


「・・・貴様はもしや、子供一人なら力技で何とかなると思っているのではあるまいな？」

「・・・どうやって気づいた。」

「どうやって？簡単なことだ。」


＿＿＿貴様はまさか、子供が愚かしい存在と思っているのか？


俺の一言に男が目を見開く。


「まさか・・・。」


「子供の観察眼は油断ならないものだ。己らの中に混ざった異物にはぞっとするほど敏感だからな。まさか、それすら知らずに今までこの稼業をしてきたのか？」


＿＿＿ならば、とんだ大間抜けだな。



わざとらしく肩を揺らして笑う。


「・・・言いたいことはそれだけか？」

男が表情が抜け落ちた顔でポケットに手を入れた。

「残念だ。お前は値の張りそうな商品だったんだが。」


出されたのは、典型的なバタフライナイフ。

「なるほど。ここで私を始末するつもりか。」

「お前がただの子供ではないことはわかった。お前の正体は大変興味深いものだが・・・なぁ？」

「フフッ。やはり俗物の発想だな。」


バタフライナイフVs.トランプ。結果は火を見るより明らか。


ならば、



「ッ！！」



相手が突っ込んでくるタイミングに合わせて身をかがめ、相手に懐へ飛び込む。


左手にトランプを持ち、身をよじって相手の手甲に滑らせる。



＿＿＿そうすれば、突然痛みに隙ができる。



あとは、まあ、手首をひねりあげるだけだ。


「絶対的優位に立っているから、子供など取るに足らないと思うか？残念だな。イレギュラーに常識など通じない。」



遠くから足音が聞こえてくる。



あぁ・・・匡を迎えに行きたいなぁ・・・。




(ちょっと頭に血が上りすぎたかな・・・。反省反省。)

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