【名探偵コナン】某元帥リスペクト系男子が転生しました 1st【転生トリップ】 (ページ35)

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元帥の手袋が33枚ページ35

スマホ返ってくるじゃないですか。
「あれ、早いな。」と思って開くじゃないですか。

何にもない
★ーーーーー

「やぁ、君。素敵なボーイ。こんな所でどうしたのかな?」

「…いえ、別に。」

不審者怖い。ふつーに日本語で話しかけてきたよこの人………‼

「そうですか。その花はお気に召していただけたかな？」

「こういうのは女性の方になさった方がよろしいのでは？」

「残念ながら私は既婚者でして。」

「…そうですか。」

じゃあなんで俺に花くれたんだし。

「お隣、よろしいですかな？」

「…構いませんが、お仕事に戻られたほうがよろしいのでは。」

「何、ちょっとした休憩ですよ。私とて人間ですのでね。」

帰れって言ってるんだよ。

「…そうですね。どうぞ。」

「では失礼。」

すっ、と音を立てずに隣に腰掛ける謎のおじさま。カッコイイんだけどやっぱり怖いよね。
　

気づかれない程度に距離を離すと、ニッコリとした笑顔を向けられた。黙って距離を戻した。

「よい日和ですなァ。」

「…えぇ、そうですね。」

「ボーイは………」

「……Aといいます。」

「A君か。いい名だね。……A君は誰とはぐれましたかな？」

「……………。」

気づかれてた。

ですよねーーー!!!こんなところに子供が一人でいれば当然迷子しかないよねーーーむしろなんでバレないと思ったんだ自分。

「………母と、弟です。」

「ほぅ、弟がいらっしゃるとな。」

ニコニコと好々爺然とした笑顔が恐ろしく胡散臭い。

「あまり親御さんに迷惑をかけてはいけませんぞ。あのような美しいお母様には滅多な縁では巡り会えませんからな。」

「!!??なっ………、」

警戒レベルを一気に引き上げる。なんで、こいつは母さんのことを知っている?

「おい、今のは………」
「Aーー!!どこにいるの！？」

「ッ………‼」
「さぁ、早く行っておやりなさい。」

笑顔をそのままに、謎の男は席を立った。

「最後に一つだけ教えてやりましょう、勇敢で、可愛らしい少年よ。」

"この世で最も慈悲深いことは、人間の脳裡にあるもの全てを関連付けられずにすむことなのだよ。"

茶目っ気たっぷりのウィンクを残し、往来する人ごみの中に足を踏み入れ、ーーーー消えた。

「………なるほど。」

…………これは一つやられたな、"黒羽盗一"。

(不審者とか言ってすいませんでした…。)