元帥の手袋が21枚 ページ22
さて、と。気を取り直して改めて母さんと匡に怪我がないか確認する。
目立った外傷はない…。怪我したら匡もさすがにはしゃげないだろうしなぁ…。命拾いしたなテロリストども。
「にしても…。びっくりしたわー…。急に襲われるんだもの、反応できなくって…。やっぱり鈍ったわねェ…。出産を機にして足洗おうと思ってたけど、やっぱ鍛えないとだめね。」
顔に手を当て、ほぅっと息をつく母さん。今すごい気になる単語があったんだけど。「足を洗う」とか聞こえたんだけど!!!俺怖いんですけど!!!???
一人心の中でがくぶるしてたらジェイムズさんが若干申し訳なさそうな顔で母さんに話しかけた。まだ若いのに何その色気。昔からダンディな色男だったってわけか!!!くっそ顔面の格差社会!!!生きづらい世の中だぜ全く!!!
「すまないね。警備の不届きのせいでご婦人方に危険な目に合わせてしまった。なんとお詫びすればいいのやら…。」
うん?警備の不届き…?
いや、たしかに出し抜かれたのは事実だけど、ジェイムズさんが謝る必要性はどこにも…。
「…全くだ。久しぶりにやってきたらなんだこれは。管理官は誰だ。ギャザリアか?ヨシュアか?ドルトムント長官は退任したのだろう?」
「…バルドだ。」
「…なんだと?あいつは現場向きだったように記憶するが?」
「長官の意図は我々にも読めない。が、今まで素晴らしい働きを見せてきたあいつが、警備に穴を作るようなマネをするとは考えにくい。」
「…そうか。まあ、私は既にFBIの医療班のイサム·ヒノキではない。ごく一般の家庭を持つ、ただの桧勇だ。此度の依頼は長らく世話になったお前の依頼だから受けたんだ。それを肝に銘じておけ。…この話はここまでにしよう。患者はどこだ。」
「あぁ、案内しよう。…済まないね、このような目に合わせてしまって。事態が落ち着くまで観光でもしてくるといい。」
にこりと微笑み、父さんとともにどこかへ消えていったジェイムズさん。
…うん。脳がキャパオーバーしそう。
(ちなみに優作さんは気を利かせてこの場をあとにしてくれた。気遣いがうまいイケメンとか惚れるわ。)
637人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃあ - 我、安赤派也。 (2020年8月4日 17時) (レス) id: 91b3f57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずアイス - 私は赤安赤が好きかな...とくに右固定とかなくキャラを重要視するタイプw (2020年4月29日 0時) (レス) id: 5775b0dae5 (このIDを非表示/違反報告)
上級国民(笑)(プロフ) - あぁ、ワイも安赤派ですわ...。 (2020年4月18日 16時) (レス) id: ac87fab8f9 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(クロネコ)(プロフ) - マイナー好きが多くなればそれはマイナーではなくなるのだ!!!! (2020年3月29日 12時) (レス) id: e1f55013ea (このIDを非表示/違反報告)
無月 - ベルク元帥閣下、、、? (2018年9月24日 14時) (レス) id: e6b756c8a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ