最後の・・・ (ページ19)

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オニュー！ページ19

私の答えに反応したのは桜ではなくジョンスだった。

LT「行ったの？病院？いつ」

『先月』

LT「一人で？」

『オニュと』

ジョンスの顔色がみるみる変わっていった。

LT「オニュ～～～～！！！
なんでジンギとなんだよ！」

『だって付いてきてくれるって言うんだもん』

LT「だからって」

呆れた顔のジョンスを見ながら

LT「病院とかわからないし、あなたは帰れないし、桜は忙しいし。
最初は一人で行く気だったんだけど、たまたま、オニュに知られてしまって。
・・・・そうしたらオニュが連れて行くって言って聞かないんだもん」

年甲斐もなく拗ねてみた。

LT「っつ、はぁ～～～だからって。
ジンギ絶対狙ってた！」

『それは考えすぎでしょ』

LT「Aは鈍感すぎるの！
こと恋愛に関しては」

『何それ！そんなことないわよ。
鈍いんだったら２回も結婚してないし！』

私たちが本題からずれた会話を聞きながら桜が頭をかかえる。

SK「あのー！！お二人さん？
私の存在忘れてません？」

桜の言葉で二人して我に返った。

「「あっごめん、桜。忙しいのに」」

SK「そうよ！忙しいの。
今日はもう電話切るけど、来週の病院の時間教えて、一緒に行くから。
・・・それから、ママ！
・・・おめでとう」

それだけ言って電話を切った。
一瞬にして静かになった部屋にまた不穏な空気が戻ってきた。

LT「A～！」

『うーん、悪いとは思えないけど、謝っとく。
ごめんなさいジョンス。』

状況的にしょうがなかったとしても、ジョンスがオニュにやきもちを焼くことは容易に想像できた。
それを考えなかったのは悪かったのかなと思う。