一緒に ーオニュ saideー ２ ページ14
助手席にヌナが乗り込んで、シートベルトをしようとする。
ON「ダメ！」
僕にしては珍しい言葉にAヌナは驚いている。
『えっ？なにが？』
ON「だから、シートベルトしちゃ駄目ですってば。
お腹にあたるでしょ。」
そう言うと、Aヌナはあははと笑ながら。
『まだ大丈夫〜、お腹出てないし。』
ON「そうなんですか？」
『そうなの！オニュは心配性だね。』
テミンにするみたいに頭をポンポンとなでられる。
ん？もう子供じゃなんですが・・・
そんなことよりも。
ON「病院はどこにしますか？」
『うーん、まだ決めてない。
何処か知ってる？
韓国の病院は分からなくって。』
ON「だと思って、調べました。」
思ったとおりだ。Aヌナが韓国で知っていることは限られてくる。
今までかかったことがないのなら、知っている筈がないなと思っていた。
『本当！すごい！ありがとう！』
ON「じゃあそこに向かいますね。」
運転には気をつけながら、ゆっくり車を発進させた。
初めて自分の車に乗せた女性はヌナだった。
一時期某ガールズグループのメンバーと熱愛報道されたが、全く何もなかった。
僕の車に乗せたこともない。
車好きで知られる僕は人一倍車に愛着を持っている。
メンバーさえ乗せたことがなかった。
でもヌナが病院に行くといったとき、一緒に行くといった。
それは、自分の車で、連れて行きたかったからだ。
それは僕にとって特別なことを意味している。
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作者名：eddy | 作成日時：2015年1月30日 12時
