行動 ページ5
EN「そんな兆候無い？
誰かに言い寄られたとか？
誰かがずっとそばにいるとか？」
そう問いかけられ静かに考えてみる。
『そー言われれば、トゥギは最初からずっと親切にしてくれて、そばにいてくれる。
話も面白いし、トゥギのおかげで仕事にも馴染めたかな？』
EN「ほかには」
『他？・・・オニュ君かな？
宿舎の方向が一緒で何度か一緒に帰った事があって、よく話しかけてくれたり、手伝ってくれたりする』
でもそんなのは良く有る事だと思っていた。
EN「A、その２人めっちゃ人見知り。
ステージに上がればそんな事は無いけど、プライベートでは、メンバーの後ろにいる子達よ。
滅多に前に出てこないわ。」
恵菜にそう教えられてビックリした。
２人とも最初から私にはフレンドリーだったからだ。
『えっそうなの？』
EN「A鈍すぎ、その２人が行動起こしてるから、練習生達は動けないのね。
事務の子も。」
『えっえっーそうなの？私？』
EN「なんで気づかないかな？
こんなイケメン揃いが声かけているのに。」
『そんなの気づく分けないじゃない。
そんな気持ちで接してないんだから、もうどっちの宿舎も行けないじゃない。
どうすんの』
EN「Aにはその気持ち無いの？」
『無いのって、駄目でしょスターが恋愛なんてしたら』
EN「そんな事無いわよ、スターだって人間なんだから、スキャンダルは困るけど、会長の考え的には社内恋愛はOKなのよ。
外の人間だとばれやすいからね」
『そうなの？って別に恋愛してません』
EN「すれば、問題ないんだし」
『問題有ります』
EN「なにが」
『私は子持ちです。
それが何歳も年下の、スターと恋愛なんて、問題大有り』
EN「そっかなーいいと思うんだけど。
本人達が引かれ合ってるんなら全く問題無しでしょ」
『もー恵菜は楽観的。
知らないよ本当にそうなって、あとで大変な事になっても。』
EN「いいっていいって、Aの恋愛の後押しならいくらでも受け持つわよ」
『しないってば』
あきれながら恵菜と話していると、マネージャーをしている子が予定確認に来た。
恵菜曰く、この子も私に好意を寄せている一人らしい
(だから、無いってば)
心の声で叫びながら仕事を進めた。
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作者名：eddy | 作成日時：2015年1月27日 0時
