いつからだろう・・・ (ページ16)

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トゥギの望みページ16

夜も遅くなったので、お開きにし片付けをする。

簡単に洗い物をすまし、帰る用意をしていると、いつも通り、トゥギが送ってくれるという。
断る理由も無く、２人で外に出た。

LT「今日は家まで送るから」

『えっ、いいよ下までで』

LT「もう車の鍵を持ってきてます。
ずっと送るのが夢だったんだ。」

『ありがとう』

地下にある駐車場へ、トゥギの車の助手席に乗る。
なんだかこんな感じ久しぶりだ。
車を動かし、家路に付く。

『トゥギ、わたしの家知ってるの？』

LT「実は知ってる、恵菜に教えてもらった。
・・・何度か尋ねようかと思ったけど、勇気が無かった。」

『えーそうなの？知らなかった。
恵菜ったら教えてくれても良かったのに。』

LT「内緒にしてくれるように、お願いしてたから」

『今はもう内緒にしないの？』

LT「会社にはね、公然とつきあわないと、Aを取られちゃうよう。」

『そんな事ないよう。』

LT「Aは、僕の何処が好き？」

そう聞いたトゥギを見るとえくぼが見えた。

『うーん、なんだかはずかしいな。
・・・優しいとこ、周りに気を使って、みんなの事に気を配ってるトゥギが好き。
でも私以外の女の人には優しくして欲しくない。
焼きもちやいちゃうから』

ちょっとわがままかなと思いながら言ってみた。

ふふっと笑いながら

LT「約束する。
テレビとか以外は、A以外には優しくしない。
Aも約束して。
僕以外になびかないって」

『うん、約束する』

そういってぎゅっと手をつないだ。

私の家につき、車を降りた。

『ありがとう、ごめんね、遅くに。
明日仕事大丈夫？』

LT「うん、大丈夫。
・・・・お休みのぽっぽはなし？」

『えー今日の今日でぽっぽ？』

LT「いーじゃん？お願い。」

『ほっぺにならね』

そういって窓越しにトゥギと初めてのぽっぽをした。

『おやすみ。』

LT「おやすみ、あしたね」

そういって、別れた。

１人自分の家に戻ると、一気に顔から火がでた。
なんてプラトニックなんだろ。
もういい年なのに。
ビックリするくらい、シャイだった。

その日は寝付くまでずっとトゥギの事だけを考えて眠りについた。