帰ってきてから ページ12
『・・・・・・・』
何も言えない私を、見ながらトゥギは続けた。
LT「僕がこんな仕事しているから、困惑してると思う。
でももしAが僕の事嫌いじゃなければ、つきあって欲しい。
もちろん結婚を前提として」
『トゥギ・・・・』
LT「すぐに答えなくていい。
今日からアジアツアーに出発だから１週間後に帰ってくる。
出来ればその時に答えを聞きたい。
・・・・・いい？」
『・・・・・うん』
LT「よかった。」
トゥギは一仕事終えた様な清々しい顔で笑った。
LT「じゃあ、この話はひとまず、置いといて、荷造りしなきゃだ。」
そういうと横においてあったトランクに荷物を詰め始めた。
私はその横で洗濯物を集めて、その場をあとにした。
顔は火が出たように熱かった。
ドタドタドタ・・・・・
奥からすごい音とともにメンバー全員が駆けつけてきた。
EN「ヌナ、どおだった？」
DH「返事は？」
RW「OK」
何処に隠れていたのか、他のメンバーが一斉に詰め寄ってきた。
その声を聞いたトゥギが出て来て、メンバーを散らして行く。
LT「関係ない関係ない！！ほら、離れて離れて！！」
KY「えー教えてくれてもいいじゃん」
DH「バレバレなんだし」
LT「うるさい！！！今日の用意終わったのか？はやくしろ」
トゥギが珍しく声を荒げている。
私はその合間をぬって洗濯物をあつめに回った。
そのあとの事は良く覚えていなかった。
夢見心地で考えがまとまらず。
何となく体は仕事をしているが、出来てる気がしなかった。
RW「ヌナ、ヌナ」
『ん、うん？何、何？』
RW「鍋！鍋吹いてるよ！」
火にかけていたお鍋が吹きこぼれていた、
『あーあ、やっちゃった！』
RW「今日は駄目だね。」
いつも手伝ってくれている、年少組のリョウクがいった。
『かな？ごめん』
RW「いいよ、あたりまえだと思うし。」
『そっかな？・・・フぅー』
ため息が出た。
ごめん片付けたらかえるわ』
そういって急いでキッチンを片付け始めた。
誰かに相談したかった。
話を聞いて欲しかったのだ。
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作者名：eddy | 作成日時：2015年1月27日 0時
