まっかっか 6 (結心) ページ40
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タオルで手を拭きながら洗面所からリビングに戻ってきた和にぃは、すぐに私のところにやってきて診察の結果を教えてくれた。
おそらく結膜炎だろうってことと、その原因が細菌なのかウイルスなのかアレルギーなのか…今の段階でハッキリと判断することは難しいってこと。
流行性で感染力が強いタイプである可能性も十分に考えられるから、今日は幼稚園はお休みして眼科に行くように言われた。
和「ごめんね、俺が診てあげられたらいいんだけど…」
「ううん、和にぃだって忙しいんだもん。大丈夫」
和「いや、それはいいんだよ。時間なんていくらでもつくれるから。
でもね…結膜炎は厄介なものだと重症になりやすかったり、視力が下がってしまったり…
そういう後遺症が残ったりすることもあるからね」
「そ…なの…？」
和「あっ、ごめんごめん、脅してるわけじゃないんだよ。もし視力に影響がでたとしても、回復しないわけじゃない。
でもやっぱり目の病気は怖いから…治療には慎重になるべきだと思うんだ。
不安もあると思うけど、まずはしっかり診断してもらって…ね？」
ただ少し目が赤いくらいだと思っていたから、後遺症の話はちょっと驚いた。
でも和にぃの言う通り。
まだそうなると決まったわけでもなければ、何が原因かもわかっていない。
だからこそ専門のお医者さんに診てもらって、適切な診断と治療をしてもらわなければいけないんだ。
それは私もわかっていたから、「行ってこられる？」って申し訳なさそうに聞いてきた和にぃにすぐに大きく頷いた。
智「ごめんねぇ、ゆいちゃん。
お空が暗くなったら帰ってくるからね。そしたらまたいっぱい抱っこしよう」
結「やっ、やっ！…っこ…だっこー！」
和「できるだけ早く帰ってくるようにするから…ごめんね。お願いします、A」
ゆいのドタバタで朝食もまともに取れないまま…
手を伸ばしながらギャーギャー泣くゆいをなんとか抱き止めながら、慌ただしく出勤していった二人を見送った。
結「…うえ…んっ…ひっく…うぅ…うぇ〜んっ」
私達以外に誰もいなくなったリビングで、拗ねてしまったゆいは布団に顔を押し付けて弱々しく声を上げている。
亀のように丸まりながらエンエンと泣く姿に、『私一人で連れていけるだろうか…』と……いや、ダメダメ！不安になってる暇はないんだから。
病院が開いたらすぐに駆け込めるよう、ゆいを気にかけながら家を出る準備を進めた。
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ちさ(プロフ) - 琴子さん» こんばんは琴子さん♪ いえいえ！お忙しいなか温かいコメントを、本当にいつもありがとうございます。夏のような暑さになったかと思えばここ数日は冷たい雨…体がおかしくなってしまいそうです。今回から新Partに移行しましたので、あちらでもよろしくお願いいたします (2019年6月8日 23時) (
レス) id: 2f0afe0567 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 朝早くにすみません。ご無沙汰しています。メッセージ最近は特に送れずすみません…m(_ _)m 雨の季節になりましたね。今夜の更新を楽しみにしています♪♪♪ (2019年6月8日 7時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 翔さんさん» こんばんは、翔さんさん。今回は小児科医和先生の温かさが出せたら良いなと思って書いていましたので、そのように言っていただけてとても嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2019年5月4日 21時) (レス) id: 2029d5744d (このIDを非表示/違反報告)
翔さん - 和にぃの優しさが伝わってきました＾＾令和最初に良い話が読めました！ (2019年5月3日 8時) (レス) id: 4771dff308 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - rabbitさん» こんばんは、rabbitさん。やっとですね〜。一度甘えられれば、この後はずーっと和にぃにベッタリだと思います(笑) ニマニマして読んだ、は最高の褒め言葉です、ありがとうございます！次回もまた楽しんでいただけたら嬉しいです (2019年5月2日 19時) (レス) id: 2029d5744d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2019年2月10日 22時
