再来… 6 (和) ページ2
翔Side
撮影会中に雅紀と潤がやってきて、結局皆に笑われた。
口をとがらせて拗ねていたら、Aとゆいがやってきて、柴犬のシッポを直してくれて。
笑うだけの男どもと比べて、うちのレディたちはなんて優しいんだろう。
そうやってワイワイと最高の朝を迎えた今日は、予想外の事件で終えることになってしまった。
翔「おいおい…すごいな…」
日付が変わる直前、玄関に入ってきた和は、強い酒の匂いを纏って足元もおぼつかない。
出張で地元に戻ってきていた友人に、時間ができたから飲みに行こうと誘われた、と…
胃腸の負担も考えて、和自身はほとんど飲まないつもりだ、と言うことも聞いていた。
今朝の話し合いの結果のこともあり、俺らは強く止めることも出来ず、和の判断と節制を信じて送り出したんだ。
なかなか帰ってこないことを不安に思ってはいたけど…まさかこんな…
智「あらら…またずいぶんと飲んだねぇ」
和のことが心配で一緒に帰宅を待っていた智にぃもリビングから出てきて、足腰がふにゃふにゃの和を両側から抱えあげソファの上に寝かせる。
コートを脱がせてあげながら「楽しかった？」と聞く智にぃに、目を閉じたままニコ〜と笑った和は深く二回頷いていた。
その表情、なんだか気が抜けてしまうよ。
翔「昨日一緒にランチに行ったっていう友達だっけ？
まあ…久々に旧友と会ったら酒も進むか」
智「そうだね、今度いつ会えるかもわからないしね」
高校まで一緒だったその人とは、社会人になってからも交友が続いている。
普段は何百キロも離れた地で、それぞれ医者として働いている二人。
同業だからこそ…いや、そうでなければ話せないことも多いはずだ。
積もる話は酒の肴にはもってこいなんだろう。
智「このまま寝ちゃいそうだね…
和、着替えだけしちゃおうか。部屋に行ってベッドで寝ようね」
翔「ん〜？嫌だったって、こんなところで寝てたら風邪引くだろ？
ほら、おぶってってやるから」
泥酔しているようでも案外俺らの声は届いているのか、むくりと起き上がってソファに浅く腰掛けた和は、首を振りながら抱え上げようとする手を払ってくる。
前かがみになって脚に肘をつき、顔を下に向けたところでその動きがピタリと止まった。
智「…翔！それ取って！」
翔「おっ…は、はい！」
一瞬の静寂…
やばいと思ったのは二人同時で、急いで顔の前にゴミ箱を差し出す。
和が嘔吐したのは、その直後だった。
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ちさ(プロフ) - 琴子さん» こんばんは琴子さん♪ いえいえ！お忙しいなか温かいコメントを、本当にいつもありがとうございます。夏のような暑さになったかと思えばここ数日は冷たい雨…体がおかしくなってしまいそうです。今回から新Partに移行しましたので、あちらでもよろしくお願いいたします (2019年6月8日 23時) (
レス) id: 2f0afe0567 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 朝早くにすみません。ご無沙汰しています。メッセージ最近は特に送れずすみません…m(_ _)m 雨の季節になりましたね。今夜の更新を楽しみにしています♪♪♪ (2019年6月8日 7時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 翔さんさん» こんばんは、翔さんさん。今回は小児科医和先生の温かさが出せたら良いなと思って書いていましたので、そのように言っていただけてとても嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2019年5月4日 21時) (レス) id: 2029d5744d (このIDを非表示/違反報告)
翔さん - 和にぃの優しさが伝わってきました＾＾令和最初に良い話が読めました！ (2019年5月3日 8時) (レス) id: 4771dff308 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - rabbitさん» こんばんは、rabbitさん。やっとですね〜。一度甘えられれば、この後はずーっと和にぃにベッタリだと思います(笑) ニマニマして読んだ、は最高の褒め言葉です、ありがとうございます！次回もまた楽しんでいただけたら嬉しいです (2019年5月2日 19時) (レス) id: 2029d5744d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2019年2月10日 22時
