短編集！《2》

集中できるわけねぇだろ【ベルフェゴール】《甘》 ページ6

ベル｢なぁA、王子スッゲー暇なんだけど｣



A｢知らねぇよ。つーかなんで居んだよ｣



アタシが昨日の任務の報告書を書いていると、後ろから堕王子の声が聞こえた



まったく、いつ部屋に入ったんだよ



気づかないなんて･･･ベルがスパイだったら死んでたわ



ベル｢なー、王子暇なんだよ｣



A｢アタシは暇じゃないのー｣



ベル｢･･･(ﾑｽｯ｣



あ、アレは絶対不貞腐れたな



まぁいっか、静かになったし



止めていた手をまた動かす



しばらくすると、肩に手が乗った感触がした




A｢･･･なんですかー｣



ベル｢構えよバカ｣



A｢無理だっつってんだろ。今報告書書いてんだよ、見りゃわかるだろ｣



そういうとベルはアタシの肩を掴み前後に揺らしながら『あ”ぁ”あ”あ”あ”ぁ”!!!』と言い出した



揺らすな･･･気持ち悪くなる･･･うっ



A｢やめろっ、離せ!!!マーモンとこにでも行ってこいよ!!!｣



ベル｢ヤダ。オレお前がいい｣



A｢タイミングってもんがあんだろバカ｣



ベル｢王子天才だし｣



A｢るせぇ。天才なら1人で遊ぶ方法くらい考えろよ｣



ベル｢1人で遊ぶ方法なー･･･｣



考え始めたベルを見て、また報告書に手を掛けた



しかしいきなり椅子がグルリと回り、ベルと向き合う形になった



A｢なんだy･･･んっ!?｣



唇に軽い衝撃を受け、目を見開いた



リップ音が鳴ると、ベルはしししと笑った



ベル｢コレで大人しくしとくから、早く終わらせろよ｣



そう言うと、ベルはベッドに寝転がってスマホをいじり始めた




･･････集中できるわけねぇだろ




END.

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