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【出会い】4 ページ4

まといちゃんとコクリコちゃんと別れた後、ロビーから出て廊下を歩いていると進行方向に黒い背中が見える

見間違えるはずがない、アイツだ

喋り方といい性格といい・・・思わず顔に出ちゃいそうになるくらい嫌なアイツ

3分弱くらいしか関わってないし全然知らないけど

・・・知りたくもないけど

絡まれても面倒だしさっさと通り抜けてしまおう

そう思い黒いヤツの横を通り過ぎる



13「あ」



私が通り過ぎたことに気付いたのか声を発する



13「さっきの可愛い子ちゃんだろ?ちょっと付き合ってくれないか?」



そう言って私の腕を掴む



「触らないでくれる?セクハラで訴えるぞ」

13「やっぱり冷てぇな」



『もっと優しくしてくれてもいいのによ』と口角を下げる

マスクの口部分どうやって動いてるの?



13「んなことはどうでもいい。出会い方が最悪すぎて挨拶もできなかったし、少し話そうぜ。な?」



『俺様可愛い子ちゃんと仲良くなりてぇな〜』と顔を近づけてくる



「その可愛い子ちゃんってのやめてくれる?死神」

13「俺様が死神だって知ってんのか?俺可愛い子ちゃんのこと何も知らないのに?」

「だからやめろって。死神ってのはまといちゃんから聞いた。名前も聞いたけどそれはすぐ忘れた」

13「ひでぇな。今まで入ってきたヤツにもこんななのか?」

「いや、アンタだけ」

13「はぁ?俺様なんかしたか?」

「全体的に嫌いなだけ」

13「うわ、僕ちゃんすげェ傷ついた」



そんなことを言ってるが、面白いものを見るような目で見てくる

そーゆーところも気に入らない



13「俺様『13†サーティーン†』ってんだ。嫌でも覚えてくれよ?」

「努力はする」

13「そんなに嫌k「嫌」即答だな」



『嫌なものは嫌ってはっきり言えるヤツ、俺様嫌いじゃないぜ』と言う

俺様っていちいち耳に障るな



13「んで、可愛い子ちゃんは?」

「だから・・・はぁ、言ったら開放してくれる?」

13「あぁ、今日はな」

「一生がいいんだけど」

13「可愛い子ちゃんって呼び続けるぞ?」

「・・・A」

13「Aチャン!いい名前だな」

「ちゃん付けやめて」

13「へいへい。よろしくな、A」

「私はよろしくしないよ、死神」

13「あ、おい!死神呼びやめろよな。ちゃんと教えたろ?サーティーンって」



そう言うヤツを置いて自室に戻る

あぁ、なんか憂鬱になったな・・・この世界

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作者名:チェシャ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Cheshire0811/likes  
作成日時:2022年9月16日 17時

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