【歌えない天使】3 ページ21
中を覗いてみると個性豊かな人達、人じゃなさそうなのも居るけど・・・
大丈夫だろうかと心配しているとVoidollが声をあげた
Voi「ミナサン オアツマリイタダキアリガトウゴザイマス」
その声に騒がしかった声は一瞬でシンと静まり返る
Voi「シンヒーローガ タンジョウシマシタノデ ホウコクデス Aサンデス ナカヨクシテアゲテクダサイネ」
そう言ってニッコリ笑うVoidollが手をこちらに伸ばすと一斉に皆がこちらを向いた
注目されることに慣れていない私はドアの影に隠れてしまった
どうしようどうしようとワタワタしているとひとつ足音が聞こえる
?「大丈夫ですか?まぁ、可愛らしい!」
「っ・・・」
近づいてきたのは鎧をつけ旗を持った金髪の女性
ジャンヌ「初めまして、ジャンヌと申します!よろしくお願いしますね、Aさん!」
柔らかい感覚がする彼女に少しだけ心が動かされる
「よ、よろしく、お願いします」
ジャンヌ「はい!そんなに隠れなくても大丈夫ですよ。ここの皆さんは全員優しいので」
そう言って笑みを浮かべるとこちらに手を差し伸べてきた
どうやら一緒に行こうと言っているみたいだ
恐る恐る手を掴むとゆっくり中に入る
部屋の中の皆が私を見ると、また急に騒がしくなった
ビクッと体を揺らすと、大丈夫ですよとジャンヌさんが笑った
?「コクリコ、おともだちになりたいな」
?2「ふん、新ヒーローか。我と対等に手合わせできるか・・・見物だな」
?3「また可愛い子!ラヴィちゃんよかったね。お友達増えるよ」
次々と声を上げる目の前の人たち
全員一斉に話し始めるためよく聞き取れないが、その声の中に私を傷つけるような言葉は入っていないことだけはわかった
ここの皆は、私のこと見放さないでくれるかな
そんなことを考えているといつの間にか私は周りを囲まれていた
「・・・え?」
あのあと順番に自己紹介をされ、1人ずつ丁寧に挨拶をした
私くらい小さい子も居てびっくりした
挨拶し終わった人達は次々と広間から出ていった
もう全員終わったかな・・・
そう思いVoidollに話かけようとした
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作者名:チェシャ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Cheshire0811/likes
作成日時:2022年9月16日 17時