死神さんの気まぐれ短編集【２】

【出会い】 ページ1

《貴女side》

ここ数日、妙にコンパスが騒がしい気がする

この間私のメンテナンスが入って、戻ってきたあたりくらいからかな？

原因は不明

ボイちゃんから何も聞いてないし

なんかテスラあたりが悪戯でもしたのか、またアダムとマリア様が喧嘩でもしたのか

あるいはまたノホたんが暴れてるとか？

まぁそこらへんだろう






この時の私はこの騒ぎが自分のコンパスライフを大きく変えることになるなんて知る由もなかった






まとい｢A、一緒にバトルアリーナ行かないかい？｣

｢いいよ、私も丁度行こうと思ってたんだ｣

まとい｢あともう1人･･･コクリコ！一緒にどうだい？｣

コクリコ｢ん〜？いいよ、でもすこしねむくなってきちゃった｣

まとい｢アンタいつもバトル中寝てるから大丈夫だよ｣



眠そうにしているコクリコちゃんに苦笑いするまといちゃん

3人で準備室でマッチングするのを待つ



まとい｢そういえばAは新人ともうマッチしたかい？｣

｢新人？アダムのこと？｣

まとい｢違う違う、13だよ｣

｢え･･･？さー、てぃーん？マッチどころか聞いたことすらないけど｣

まとい｢えっ！？今皆騒いでるじゃないか！まさかそれも気付いてないなんてことないよね？｣

｢それは知ってるけど、テスラあたりがまた悪戯したのかと･･･｣

コクリコ｢しにがみさんのおはなし？｣

｢シニガミさん？｣

まとい｢そうそう、新人死神らしくてね｣

｢え、何それ｣

まとい｢このバトルが終わったら会いに行ってやんな。もう皆挨拶済んでるだろうからね。顔合わせてないのアンタくらいだよ、きっと｣

｢嘘、疎い忠臣も知ってるの！？｣

まとい｢アイツは･･･新人に友達居ないだろって言われてたね｣

｢はははっ、それはやばい！｣



なんか面白そうな人

でも死神か･･･

めっちゃ怖いヤツだったらどうしよう



まとい｢お、マッチングしたみたいだね。行くよA、コクリコ｣

コクリコ｢まって〜｣

｢私が連れて行ってあげるね｣

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