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＊ ページ10
俺は再び2人の会話に耳を澄ます。
「ドッジボールがいいんじゃないですか」
「なんで？」
「ボールから慌ただしく逃げるあなたは、かわい、ん"ん"、滑稽だと思うので」
「和泉くん国語苦手じゃないよね？」
「は？」
「滑稽って褒め言葉じゃないからね？」
「知ってますけど」
俺はそっと両手を合わせた。
最近になると、一色の和泉への返しがケンカップルっぽくなってきてとても嬉しい。
俺は机に肘を打ち付けないように、そっと小さくガッツポーズをした。
うん、俺も成長した。
「それじゃドッジボール出るかなー。和泉くんが決めたんだから、見に来てね」
「仕事が入らなければいいですよ」
「12日だよ。というかバスケ団体競技なんだから仕事入ったらダメでしょ」
「……。四葉さん！！！！！さっきまでここにいたのに……！！！！仕事の調整しますよ！！！！あなた確かこの日モデルの仕事入ってるでしょう！！！！！」
ごめん和泉、四葉は廊下でそーちゃんさんと話してるわ……俺がプリンのこと話したせいで……。
この後、和泉はしばらくの間「四葉環のパパ」と呼ばれた。
決して俺のせいじゃない。
*****
沢山の方に見ていただけて嬉しいです。
ありがとうございます。
拙い文章ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。
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(ちょいちょい過去のお話直してます。概ねの内容は変わりません。表現とかを変えたり、接続詞や修飾語を増やしただけです)
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作者名：リリアーネ | 作成日時：2021年8月29日 2時
