８話 ページ9
｢.......。｣
お会計を済ませた私は、何故か店員さんが運転する車の助手席に座っている。
｢この道で合ってますか？｣
｢はい。｣
チラッと横目で見てみると、確かにカホナが夢中になるのは分かるな....なんて改めて思う。
店員さんから窓の外に視線を移し、流れていく町の景色を眺めていると、キィィと車が止まった。
｢Aさん｣
｢何ですか？｣
店員さんの方を振り向けば、メモの様な小さい紙を渡された。
｢これは？｣
｢僕の連絡先です。何か困った事があれば電話してください。｣
そう言って、頬笑む彼に紙を押し返す。
｢いりません。｣
｢ですが.....｣
｢....信号、青ですよ。｣
私の言葉に再び走り出す白い車。
｢Aさん、持っているだけでも構いませんので。｣
｢ポアロでカホナから聞いたと思いますが、私は男の人が大嫌いなんです。ですから、もう私に関わらないで下さい。｣
車が再び赤信号で止まったのを良いことに、シートベルトを外し"もうここでいいので"と降りようとしたとき。
グィっと強い力で腕を引っ張られた私は後ろへと倒れる。
突然の事に驚いていると、もうスピードで走っていく車とその車を追いかけるパトカーが真横を通って行った。
もし、
｢大丈夫ですか？｣
店員さんの声で我に返ると、背中から伝わる暖かい体温に慌てて体を離した。
顔が熱いのも、鼓動が速いのも気の所為だ...なんて自分に言い聞かせながら。
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メリーさん(プロフ) - 結愛さん» コメ有り難うございます。確かに統一しないと違和感がありますね。気を付けます。 (2018年11月4日 20時) (
レス) id: ef1a656b77 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - ｢っと｣を使わずに、｢と｣で統一して頂けないでしょうか...。個人的に違和感が半端ないので...。 (2018年11月1日 14時) (レス) id: 4e4bc357c1 (このIDを非表示/違反報告)
メリーさん(プロフ) - 紫蝶桜さん» 大丈夫です。面白いって言ってくれて嬉しいです。 (2018年10月10日 21時) (レス) id: ef1a656b77 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶桜 - メリーさんさん» あ、そういうの考えずにすいません！面白い作品なのでつい (2018年10月7日 0時) (レス) id: fc748f73ac (このIDを非表示/違反報告)
メリーさん(プロフ) - いちごさん» コメント、有り難うございます。これからも頑張るので宜しくお願いします。 (2018年10月6日 14時) (レス) id: ef1a656b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メリーさん | 作成日時：2018年9月22日 22時
