１３話 ページ14
頭の中が真っ白なまま、車の助手席に座らされた。
｢ここで少し待っていて下さい。｣
そう言って、離れようとする彼の腕を咄嗟に掴む。
｢あっ...えっと...｣
｢大丈夫です。直ぐに戻りますから。｣
頭を優しく撫でながら優しい声で言われ、掴んでいた手を離すとバッタンと扉が閉められた。
｢何やってんだ...私は。｣
彼の腕を掴んでいた手を見つめながらポツリと呟く。
窓の外では、スーツを着た人達に何かを話している彼の姿が見えた。
"大丈夫だよ。安室さんなら信じて頼っても"
ポアロでカホナと別れる前に言われた言葉を思い出す。
男が優しいのは、下心があって何かを企んでいるため。
そう思って、信じることも頼ることも出来なかった。
目を瞑れば、先程の出来事が鮮明に思い出される。
身体は震えだし、１人で居ることに"恐怖"と"不安"で押し潰されそうになる。
次第に目頭が熱くなり、溢れ出しそうなものをグッと堪えているとガチャと扉が開き"お待たせして、すみません。"と彼が運転席に座った。
｢Aさん？｣
｢....あっありがとうございました。助けて頂いて。｣
自分でもびっくりするぐらいの涙声に心底呆れながら、彼にバレない様に俯いていると....
頭上から"すみません"と声が聞こえたのと同時に暖かい何かに包み込まれた。
｢っ！！！！｣
｢怖かったですよね。それなのに１人にしてしまいすみませんでした。｣
"もう、大丈夫です。"そう言った彼の声があまりにも優しすぎて、彼の腕があまりにも暖かすぎて堪えていたものが頬を流れ彼の肩を濡らす。
それでも、彼は......
安室さんは何も言わず、私が落ち着くまでずっと抱き締め、頭を優しく撫でてくれた。
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いつの間にか、お気に入りや評価も増えていた事に驚きと喜びを隠せないでいるメリーさんです。
本当に嬉しくて、ニヤケている自分が気持ち悪いぐらい。
読者の皆様、お気に入り、評価、コメ有り難うございます。
本当に嬉しくてニヤニヤが止まりません。
駄作で分かりづらい場面もありますが、これからもよろしくお願いします。
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メリーさん(プロフ) - 結愛さん» コメ有り難うございます。確かに統一しないと違和感がありますね。気を付けます。 (2018年11月4日 20時) (
レス) id: ef1a656b77 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - ｢っと｣を使わずに、｢と｣で統一して頂けないでしょうか...。個人的に違和感が半端ないので...。 (2018年11月1日 14時) (レス) id: 4e4bc357c1 (このIDを非表示/違反報告)
メリーさん(プロフ) - 紫蝶桜さん» 大丈夫です。面白いって言ってくれて嬉しいです。 (2018年10月10日 21時) (レス) id: ef1a656b77 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶桜 - メリーさんさん» あ、そういうの考えずにすいません！面白い作品なのでつい (2018年10月7日 0時) (レス) id: fc748f73ac (このIDを非表示/違反報告)
メリーさん(プロフ) - いちごさん» コメント、有り難うございます。これからも頑張るので宜しくお願いします。 (2018年10月6日 14時) (レス) id: ef1a656b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メリーさん | 作成日時：2018年9月22日 22時
