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ラウールside
トイレで個室に入るとぐるぐる襲ってくる自己嫌悪
ダメだ、今日は何を考えてもマイナス思考で苦しくなっちゃう
深呼吸してみるけどなんか落ち着かなくて
しばらくしたらスタッフさんらしき人が入ってくる声
スタッフ｢今日この後の企画絶対盛り上がりますね｣
スタッフ｢だな。あ、でもラウールがちょっと調子悪そうだったからなぁ｣
スタッフ｢あー、テンション上げられないとちょっとキツいかもっすね｣
そんな声が聞こえてきて、学校でトイレで悪口を言われた時を思い出してドキッとする
スタッフさんの声色はどちらかと言えば自分を心配するような様子で
なんならいつも優しくしてくれる慣れたスタッフさんばかりで怖くないはずなのに
｢ふぅ...はぁ...っ｣
勝手に動悸がして息が上がる
ここにいても治まらない気がして、誰もいなくなったタイミングで廊下に出て近くの椅子に座り込む
｢っ...はぁ...はぁっ｣
なんだかふらふらする感覚と、治まらない動悸が怖くてぎゅっと衣装の胸元を掴む
照｢ラウール！｣
｢いわもとくん...｣
照｢苦しくなった？大丈夫か？｣
｢ぐすっ...なんか今日上手くいかなくて...はぁっ...ごめんなさい〜っ 泣｣
照｢大丈夫大丈夫、ちょっと落ち着けって。な？｣
衣装のつなぎが涙で濡れてしまうかもしれないのにぎゅって抱きしめてくれて、背中をさすられる
照｢...もしもし、ふっか？ん。ラウール見つけた。トイレのとこ来て？うん。みんなにも伝えといて｣
電話を切ってあらためて向かい合って背中をとんとんされて、やっとひきつったような呼吸が戻ってきた
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作者名：きゅん
| 作成日時：2022年8月27日 20時
