まっすぐ君だけに３ (ページ10)

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深澤side ページ10

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少し休憩を貰ったあとはスムーズに撮影を終えた

体調不良と伝わっていて、みんな気にしてないのに何度も頭を下げるラウールに、スタッフさんもむしろ慌てていたぐらい

帰りの車では疲れて寝てしまって、照の抱っこで帰宅

その姿は、こんなに大きいはずなのに赤ちゃんみたいで可愛かった

照｢とりあえずここに寝かしとくか｣

康｢毛布かけとこか〜｣

毛布をかけると、寝返りをうってキュッとまるまったラウール

寒かったのかと毛布を整えてやると違和感

｢...誰か体温計とって｣

亮｢熱ある？｣

｢ちょっと暖かい気がする｣

救急箱の近くにいた翔太から体温計を受け取って測ると37.2℃

翔｢微妙だな｣

蓮｢最近ずっと微熱気味っぽいっす。体熱い気がして聞くといつも平熱高いからって言われるし｣

それを聞いて難しい顔をする阿部ちゃん

｢どうした？｣

亮｢いや、前にちょっと心の病気のこと調べたじゃん？微熱が続くのも怪しいし...｣

大｢これが続いたらラウも辛いよね...｣

亮｢うん。だから病院で相談することも少し考えてもいいかなって。もちろんラウールの気持ち次第だけどね｣

体調不良や情緒不安定気味なのを見るとやっぱりどうにかしてやりたい

学校に行かなくてもいい時期になったはずなのにこの状態が続くのはかなりトラウマになってる証拠だよなぁ

この状況も2.3ヶ月続いてしまっていて、阿部ちゃんの言う通り病院をやんわり勧めてみるのもありかもなんて考える

ラウールにとって1番いいのはなんだろう

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