ラウールside ページ34
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話を聞いてもらえて、いざってときはかかりつけ医に相談出来るし対応してもらえる
それに安心できたから、少し気持ちは落ち着いて、事務所やメンバーに受診を進めてもらって感謝してる
2回目の受診では頓服も処方してもらって、まぁできるだけ頼りたくないけど...
仕事に支障が出る時はラウールの様子も見て俺らが判断してあげるよってメンバーもマネージャーさんも頓服薬を持ち歩いてくれた
まだまだ不安なことだらけ
大声を聞けば動悸や吐き気で苦しくなるし逃げたくなる
不安があれば自傷行為をしてしまう日もある
それでも優しく寄り添ってくれるみんながいるからきっと回復方向に向かえるって自分を信じることができるようになったんだ
世の中には辛いこともたくさんあって
その容量は人それぞれだし、比べちゃいけない
僕が感じたいじめを、大したことない。それだけのことに負けたんだ。って思う人もいると思う
でもそれが僕の限界だっただけから、悪いことだとは思わない
トラウマが残ったけど学校を辞めずに続けたのだって、僕は自分を褒めてあげたい
逃げるのももちろん悪いことじゃなくて、逃げたら別の未来もあったかもしれないけど、この経験も含めて僕なんだ
照「ラウール?どうした?」
辰「考え事?大丈夫か?」
考え事をしてて、気付いたら険しい顔をしてたみたいで心配されちゃった
「大丈夫!あのね、僕ちゃんとトラウマを克服して、みんなを幸せに出来るアイドルになりたい」
翔「突然どうした。笑」
「いーの!僕みたいに辛くなっちゃった時に少しでも僕を見て笑ってくれる人がいたら嬉しいから」
辰「ラウ...」
みんな涙目で軽く小突いてきたり、頭を撫でてきたり、なんかちょっと小っ恥ずかしい
でもそんな優しいみんなのためにも頑張りたいな
自分のペースで、ゆっくりになるかもしれないけど、頑張ってトラウマを克服したい
それで、大人になったらみんなにたくさん恩返しするから待っててね
ー fin ー
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作者名:きゅん | 作成日時:2021年12月5日 0時