まっすぐ君だけに３ (ページ32)

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ラウールside ページ32

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いつかは言われるだろうと思っていたけど、ついに病院で診てもらおうなんて話が出て

仕事に支障を出している以上拒否なんてできるわけなかった

それに心配するメンバーを安心させてあげたかったし、自分も心のどこかで助けて欲しかったんだと思う

ふっかさんは言ってた通り病院について来てくれたし、岩本くんは車を出してくれた

予約した心療内科につくと不安でドキドキして、もう大人なのにふっかさんにひっついて

結局診察室まで入ってもらった

医者｢今日はどうしましたか？話せそうかな？｣

｢えっと...あの...｣

緊張して上手く話せなくて頭が真っ白

辰｢ラウ、紙出せばいいよ｣

｢あ...うん｣

上手く話せないといけないから不安なことは紙に書き出しておくといいよって阿部ちゃんが教えてくれて書いた紙

医者｢書いてきてくれてありがとう。不安なことはこれで全部かな？｣

｢全部...じゃないけど大まかには...｣

少し問診？というかカウンセリングのようなものが続いて

話すのは怖かったけど、震えてしまう手をふっかさんが包んでくれたおかげですこし安心できた

医者｢まだ初回から病名をつけたりは出来ないけど、漢方で様子を見ようか｣

そう言われて診察は終了

漢方薬が処方されて、それを抱えてただ黙る僕の頭をふっかさんは優しく撫でてくれた

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