ラウールside ページ24
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登校日から2週間程経って、ついに卒業式
ここ最近は、少し上手くいかないことや怖いことがあるだけでそれに取り憑かれたようにマイナス思考がぐるぐるして動けなくなって
そんな状態の僕にずっと付き合ってくれたメンバーのおかげで何とか卒業式の場にたどり着くことができた
それに自分でも怖いと不安をこぼすクセに学校には行きたいって言う矛盾した僕に寄り添ってくれたからこそ今日を迎えてる
ここまで送ってくれたのは岩本くんで、帰りはみんなで迎えに来るよって言ってくれた
いつかのラジオで言ってたなぁ〜なんて少し心のモヤモヤが晴れる
卒業式はひたすら名前を呼ばれるのを待って、校歌を歌って終わりのシンプルなもの
午前は軽く通し練習をするらしく、入場して椅子に座ってぼーっと過ごす
卒業証書授与から、校長先生、在校生のメッセージ
軽く通しなのに、背筋を伸ばしてずっと座ってるのは辛い
大和「...はぁ、ひま」
律「見て、あいつ寝顔ブサイク」
大和「うわ、ウケる」
あいうえお順で隣合う2人は、僕の前に座ってて
目を合わさないようにしてたのに、たまたま目が合ってしまって睨まれる
その瞬間、パニックになって、目が回るようにぐるぐるし始めた
「ふぅ...はぁ...はぁ...っ」
?「大丈夫?体調悪い?」
隣に座ってた子が話しかけてくれるけど、体制を保つだけで精一杯
?「先生、体調悪いみたいです」
先生「大丈夫か?ちょっと移動するぞ」
先生を呼んでくれて、気づいたらクラスメイトの座るパイプ椅子の後ろで、床に敷いたブランケットの上に寝かされてた
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作者名:きゅん | 作成日時:2021年12月5日 0時