岩本side ページ19
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ラウールから連絡が来て、30分
「なぁ、遅くね?」
翔「10分もあれば着く距離だよな?」
途端に心配になって電話をすると、意外とすぐに連絡がついた
「もしもし?」
ラ「ごめん、連絡忘れてて...」
「どこにいる?迎えに行くわ」
ラ「...1階の入口近くのトイレ」
「分かった。出て来れそう?」
ラ「うん」
「出たところのベンチに座って待ってて」
移動しながら電話をきると、わけも分からず着いてきていた翔太が話しかけてくる
翔「なんて?」
「なんかトイレにいるらしい。具合悪くなったかな...」
翔「まじか。急ごう」
迷惑にならない程度に早歩きしてトイレに向かう
翔「ラウール!」
ラ「あ、しょっぴー...」
声に反応して上がった顔は、顔色も悪くて、強く握っている手は震えてる
1番に体調不良を疑って額に手を当てるけど、熱はなさそう
「冷や汗やばいな。タオルあるか?」
こくんと頷いたのを見て翔太がラウールのカバンから探して、首元や顔を拭いてやる
「体調悪くなった?」
ラ「走ったから...」
この汗や、荒い息は走ったからだと誤魔化そうとしてるけど、さすがにその嘘は通用しない
翔「そんだけじゃねぇだろ?」
ラ「...歩いてる時、怖くて走ったの」
不安そうに揺らぐ目を見て、翔太と顔を見合わせる
ランチでも食べて帰ろうかと思ってたけど、すぐに帰ったほうがよさそうか...
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作者名:きゅん | 作成日時:2021年12月5日 0時