まっすぐ君だけに２ (ページ3)

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ラウールside ページ3

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体調は無事に回復して学校に向かう

行けなくてもよかったのにな...なんてつい足取りが重くなるけど、なんとか学校へ

クラスでは既に浮いていて、大和くんたちも話しかけてこなくなった

机に突っ伏してぼーっとしていると授業が始まって

授業を受けてても、ずっとモヤモヤが消えなくて、学校にいると不安な気持ちでいっぱい

あ...2人とも隠れてスマホ触ってる

こういうところを見ると、タバコも吸ってたし問題になる前に離れられてよかったのかな...なんて

まさかこの時大和くんが俺の視線に気づいていたなんて思わなかった

大和｢なに？｣

｢え、あ...｣

大和｢はぁ...文句があるなら言えよ！！｣

授業中なのに急に大きな声を出されて体が硬直する

クラスメイトも、先生までもびっくりしていて誰も助けてはくれない

｢...｣

大和｢こそこそしやがって、言いたいことがあるなら言えば！？なぁ｣

律｢うん、そういうのムカつく｣

大声も、何もかも怖くて俯いて黙り込む

大和｢そういう態度が気に食わねぇの！あー！腹立つ！｣

ものの1分ぐらいだったと思う、それでも恐怖を感じるには十分で、動悸はうるさいし手は震える

先生｢こら、授業中に騒ぐな。｣

ここで、ハッとしたように先生が対応し始めて、怒りが収まらない2人を何とかなだめて授業を再開

僕は固まって動けないままで、さすがに心配したのか前の席の子が｢大丈夫？｣と声をかけてくれた

｢う、うん...ありがとう...｣

なんとか答えた声は震えてて、正直涙声だったと思う

授業は進んでいくけど、大和くん達はちらちらこっちを見てきてブツブツ言ってるし

ノートを取れる状況でもなくて、机の下で必死に手の震えを抑える

授業終了のチャイムがなると、スマホを片手に教室から駆け出した

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