まっすぐ君だけに２ (ページ8)

今日:32 hit、昨日:95 hit、合計:171,611 hit

目黒side ページ8

ﾟ

寝てしまったラウールを起こして電車をおり、家に帰ってグループトークに連絡

『色々あってラウール早退しました。今一緒に家にいます』

とりあえず送信して、ソファーに座るラウールの元へ

｢何があったか聞いてもいい？｣

ラ｢...｣

｢心配なんだけど...怒鳴られたってなに？｣

ラ｢学校で友達だと思ってたんだけど...性格が合わなくてね、怒られちゃった｣

さすがに隠せないと思ったのか、少しずつ話し始めた

ラウールの悩みがわかったけど、思ったより限界なところまできててショックを受ける

もう少し早く気づいてやれたんじゃないか、なんて...

ラ｢心配させると思って言えなかったの...｣

｢うん、そりゃ心配するけど｣

ラ｢ごめんなさい｣

｢いいよ、しんどかったな｣

俯くラウールを抱き寄せると、ポロポロと涙をこぼす

ラ｢あのね、先生電話するって言ってた...ぐずっ｣

｢え、うちに？｣

ラ｢ん、イヤって言ったけどね...｣

きっとこんなに大事にするつもりはなかったんだろうが、俺としてはやっとラウールが頼ってきてくれてホッとしてる

｢分かった。ふっかさん達帰ってきてから？｣

ラ｢ん、15時半以降って言った｣

時計を見るとまだ12時すぎで、多分これから何人か帰ってきて、15時過ぎには全員揃うだろう

｢っていうか昼過ぎてるな。なんか食う？｣

まだ抱きついた状態で俺の肩に顔を埋めてふるふると首を振る

ラ｢めめは食べていいよ｣

｢ん、ありがと｣

俺も食べないのはさすがに腹が減るから少し多めにうどんを茹でる

｢よし、ちょっとでも食べな｣

ラ｢んー...｣

｢こら、顔そっぽ向けない。口空いて｣

食べやすいように小さく切って口に運ぶと食べてくれて、それでも5口ほどで食べてくれなくなった

｢もう無理？じゃあラップしとくから夜食べよ｣

ラ｢ごめんなさい...｣

｢気にすんな。みんな帰ってくるまで寝てたら？｣

そう言うと、座っていたソファーにズルズルと体を倒して、コロンと横になった

ﾟ