▽敵組織の貴方 ページ30
「私ね、__、____。」
彼の命を狙っていた敵組織の貴方と、そんな貴方に恋をした文豪達。
暗め注意。
❀中島 敦
「そんな…Aちゃん…嘘、ですよね?」
受け入れられないという顔の彼。
直ぐに彼は「如何して黙っていたんだ」と、貴方に叫びます。
何も言い返さない貴方を見て、彼は察したみたいです。
貴方は「黙っていた」のではなく、「黙らなくてはいけなかった」こと。
「…ッ、けど、僕はAちゃんが…ッ」
彼は、貴方を本当に好きでいていいのでしょうか?
❀太宰 治
「……はは、そうか…そうだったのか」
絶望か、呆れか、恨みか。彼は、どんな感情が読めないような表情を浮かべます。
彼を欺き続けていた貴方と、騙され続けていた彼。
彼は貴方に、切なく笑いかけます。
「非道いね、Aちゃん、本当に非道いよ」
そう、吐き捨てるように言った彼の瞳に光は映っていません。
❀国木田 独歩
「やめろ、A!もうそれ以上言うな…!」
貴方の口から告げられる事実に、彼の心は耐えられないみたいです。
彼を嘲笑いながらも、貴方は話すのを辞めません。
「気づかない貴方は相当な間抜けね」。
事実を受け入れられない彼に、貴方はトドメを刺すようにそう言います。
「……間抜け…ッふ、はは…そう、だな……」
❀江戸川 乱歩
「判ってたよ、そんな事…」
彼がそのことに気づいた時には、もう、彼は貴方のことを愛していたみたいです。
だから目を逸らし続け、気づかない振りをし続けた。
そんな彼ににこりと笑いかけて、貴方は言います。
「名探偵失格ね」、と。
「……」
犯人を知っていながら見逃す名探偵なんて、この世にいてはいけないことも事実でしょう?
❀与謝野 晶子
「A…その冗談は、面白くないよ…」
冗談じゃないよ、と。
そう言っても、彼女は中々信じられないみたいです。
彼女は、貴方を心の底から愛していましたから。
けど、彼女は貴方の物悲しげに微笑む顔を見て、現実を受け入れたようです。
「……アンタも妾を捨てるのかい」
❀福沢 諭吉
「………辞めろ、A」
武術の達人である彼を暗殺することは容易ではありません。
ですから、「貴方を殺せる人間になろうとした」…と、貴方は彼に言います。
果たして彼はその事実を持ってしても、以前のように貴方に接してくれるでしょうか。
「私は、私はAを…っ、」
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もも - リクエスト大丈夫ですか、、? (1月18日 21時) (レス) id: 12bc70a190 (このIDを非表示/違反報告)
枯木(プロフ) - ひらすちゃん🐧さん» コメントありがとうございますー!男の子に任される側でしたか!!w(。-∀-)格好いいっ!! (2023年5月1日 6時) (レス) id: cf1149ca5a (このIDを非表示/違反報告)
ひらすちゃん🐧 - ペットボトル...友達のいつもわっちが開けてる...あ、男の子のやつも任されますよ?...() (2023年4月30日 23時) (レス) @page45 id: 78bf642dad (このIDを非表示/違反報告)
枯木(プロフ) - まゆさん» 有難う御座いますぅぅ(><。)これからも頑張ります!!!!!!(˶' ᵕ ' ˶) (2023年4月30日 5時) (レス) id: cf1149ca5a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初コメ失礼致します。読んでいて心が癒されました♪いっきに読んでしまいました!wこれからも頑張ってくださいね♪応援しています!!(*^-^) (2023年4月30日 0時) (レス) @page27 id: e4a4033c2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:枯木 | 作成日時:2023年2月1日 20時