聞きたくない声 (ページ6)

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草川くんと話してから職員室に行き、提出物を届けて教室でお昼ご飯を食べた

６限目数学

｢祐基ちゃん、耳栓ちょうだい｣

祐｢えっなんでなんで？？｣

｢ううん、なんでもない｣

祐｢？？？｣

大丈夫。ポジティブにいこう

隣には祐基がいるんだから

いざとなったら助けてもらおう

って、、大袈裟だわ！！！

って誰か突っ込んでくれ～～～

ほんと自分の耳恨む

どれだけ小笠原先生だけに敏感なんだよ

それなら草川くんとかが良かった、

え、

今私なんて思った？

草川くんが良かった、？？

この男嫌いの私が？？

そういえば

さっき最初は向こうから話しかけてきたけど

途中から私からも話しかけたよね

２年生？？って。

なんでだろう

草川くんと話すのは嫌じゃない

むしろ、話し...たい？

海｢～い、A～？お～い｣

祐｢A！！呼ばれてるよ！｣

！！

｢は、はい！｣

海｢俺の授業そんなにつまんなかった？｣

｢ちがいます｣

海｢...じゃあ、なんで？｣

｢え。｣

海｢なんでそんなに目をそらす？｣

ちょっとまって

クラスみんなの前でなに言ってるの

先生と生徒の会話じゃないでしょ

祐基、助けて。

小笠原先生の顔はニヤニヤしてる

変な空気を変えたのは小笠原先生だった

海｢ま、いいや。A放課後居残りね｣

海｢はい、じゃあココを...村田！｣

祐｢へ！？僕！？ちょ、ちょっとまってね先生！どどどどこですか！｣

みんな大爆笑

私はそれどころじゃない。

"放課後居残り"

死んでもしたくない

先生と二人っきりなんて

２回死んでもやだ

こんなこと言っても無駄ですよね

ほんとについてない

草川くんと話せたのはついてる

って思ってたけど

お昼ご飯の前に呼び出しでしょ？

からの草川くんと激突

そして、みんなの前で小笠原先生と話した

で、放課後居残り

神様の意地悪！

祐基ちゃんのバカ！！

そう祐基に念を送ったら

祐基に届いたのかこっちを見て

祐｢Aちゃんお顔が怖いよ？｣

｢バカ｣

って言ったら

祐基は半泣きになっちゃうからな～

｢あ、ごめんごめん！｣

祐｢Aは笑顔のほうが可愛いよ｣

え、なにこれ。

一瞬ドキッって、

なんか胸のあたりが...

｢そう？なら祐基の前では笑顔でいるね！｣

祐｢わ～い！んふふ～｣

｢あ、今日一緒に帰れなくてごめんね｣

祐｢いいよ！居残り頑張って！｣

｢うん！｣

祐基のおかげでなんとかいけそう

祐基が幼馴染で良かった