ARSの病系 短編小説 part８

◯体調不良(和也)５◯ ページ45

翔side

ニノが智くんに怒鳴ってしまった。あれが本心じゃないことぐらいメンバーはみんな分かっていた。

急に��入院��なんて言われたら仕事してる人間にとっては辛い現実。もちろん俺だってニノのように口が悪くなると思う。

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先「皆さん、とりあえず病室から出ましょう。」

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みんな病室を出て、明日も仕事がある３人はすぐ家に。俺は珍しく仕事がオフだったからもう一度病室に入った。

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翔「ニノ〜」

和「…帰って下さいよ。」

翔「そんな冷たいこと言うなよ〜。ほら、顔見せて？」

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そう言って、優しく布団の上から肩を叩いた。

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和「ぐすっ…」

翔「(もしかして泣いてる…？)」

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しばらく何もせず、椅子に座って待ってると、布団からは出てこないけど声を掛けてくれた。

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和「大野さん怒ってました…？」

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やっぱり智くんのこと気になるんだな^^;

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翔「どうかな〜？もしかしたら怒ってるかも…」

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なんて言ってみると、思い切り布団からニノが出て来た(笑)
そして、ニノの目は少しだけ赤くなっていた。

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翔「智くんに言い放った言葉、本心じゃないだろ？」

和「当たり前じゃないすか！…っゲホッゲホッ！」

翔「はいはい、そんな大きな声出さないでいいから^^;しんどくなるぞ。」

和「ねえ、俺ってどのくらい入院するんすか」

翔「そうだなぁ…。先生からは約１ヵ月ぐらいって聞いてるぞ。」

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そう言うと、ニノは１つため息をついた。

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翔「いいか？智くんが言ってたように俺らでなんとかするから、ニノはあんまり考えすぎんなよ。」

和「でも、１ヵ月ですよ？」

翔「あのなぁ、ニノが倒れた原因がストレスなんだぞ？だからこれ以上考え込まないでくれ。」

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そう言って、病室を出ようとするとニノが声を掛けてきた。

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和「しょ、さん…」

翔「ん？」

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振り返りニノの方を向くと…

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和「…やっぱり何でもないです。」

翔「んだよ。まあ、寂しくなったらいつでも呼べよ。」

和「はい…。」

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ニノと別れ、病室を出た。
これから頑張らなきゃな…。

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