ハウスの猫の子Ｎｏ．2 (ページ44)

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87.優しい嘘と祈りを貴方にページ44

貴方side

レイが眉をひそめる
ありがとう、これが私からできる最後の贈り物

『私がついて行かないのは人間が嫌いだからなのです

守ってきた？確かに守ったのですよ、商品を

興味本位でピーターの方についたけど

人間はつまらないのです、だったら鬼の方がマシ』

ﾉｰﾏﾝ
「Aはなんで脱獄手伝ってくれたの？」

『興味本位

手伝ったんじゃなくて私が外に出たかっただけ

じゃあ、もう用事はないのですよ』

ドンッとレイを押してエマたちの方にやる
爪が勝手に伸びてきて子供たちの悲鳴が聞こえた

『大っ嫌い』

ｴﾏ
「A...私、」

その瞬間、金色の水が皆を囲った
そして水が消えると皆はいなかった

『...私もそろそろなのです

私ね、約束したんだ＊＊＊と

私の記憶と体をあげるから

エマを向こうの世界で家族とあわせてって』

ｿﾝｼﾞｭ
「お前...」

ﾑｼﾞｶ
「A...本当に良かったの？」

『うん、結局手紙は渡せなかったのですよ

...ムジカとソンジュに会えてよかった

最後まで一緒にいてくれてありがとうなのです』

消えてく体と朦朧とする意識の中
ムジカとソンジュは静かに見守ってくれた

バイバイ
優しい新たな王と優しい騎士さん

バイバイ
私を家族だと呼んでくれた皆

幸せになってね

ーーー

Noside

彼女が消えたあと優しき鬼は祈った

ﾑｼﾞｶ
「本当に来世があるのなら

貴方が幸せで皆と出会えますように」