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86.最後まで演じよう ページ43
ムジカside
ﾑｼﾞｶ
「A...」
『ムジカ、久しぶりなのです』
ﾑｼﾞｶ
「...エマが貴方を探していたわ」
寂しそうな顔をしたAが
ゲホッと血を吐いてうずくまった
『ムジカ、私...もう無理なのですよ
意識を保つので精一杯なのです』
ﾑｼﾞｶ
「A、私の血を飲んで
少し...少しはマシになると思うの
皆に言いたいことがあるなら一緒に行きましょう」
ナイフで腕を切って口元に近づける
Aは戸惑ったあと口を近づけゴクリと飲んだ
ﾑｼﾞｶ
「立てるかしら...うん、じゃあ行きましょう」
ー ー ー
ｷﾞﾙﾀﾞ
「A...」
今のAに先程までの弱々しい姿はなかった
最後まで怪物としているつもりなんだろうけれど...
『鬼ごっこ...皆の勝ちなのです
もう邪魔するつもりはないのです』
ｴﾏ
「A...一緒に...」
『それは無理なのです
私はココに残るのですよ』
穏やかな声でエマの声をかき消しそう言うAは
右目の色だけが赤色に変わっていた
ﾚｲ
「駄目だ、お前も来い
約束が関連してるんだったらなんとかしてやる
鬼だろうがなんだろうが俺が...皆で解決してやるから」
『...なにか勘違いしてるのですか？』
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作者名：SARUGU | 作成日時：2021年5月5日 11時
