IZ*ONE〜未来を変えて〜

74.君らしい ページ28

〜貴方〜


「一緒に背負いたい」


そう言った奈子は真剣だった。
これ以上隠せない。なんとなく思った


私はこの数ヶ月ずっと怖かった。


私が離れた居場所


私が失った仲間たち



今、奈子になぜ私といたいの？と言えば
「一緒にいたいから」と返すだろう



『なんか奈子らしいね』



ﾅｺ
「えっ？」



『一緒に背負いたい…か

誰かさんに似たようなこと言われたな』



ー ー ー


ﾅｺ
「私にも背負わせてよ！」



『なんにも出来ないくせにそんなこと言わないで!!

帰って!!もう二度と来ないで！』



家まで押しかけてきて言われたっけ
あの時の奈子の顔は今でも覚えてる。

悲しみと怒りが混ざった顔



『奈子ありがとう。確かに親友だもんね』



ﾅｺ
「じゃあ…！」



『でもダメ。奈子はなにも知らないでいて』



ﾅｺ
「えっ…なんで？」



『私の為とみんなの為になるから』



話していたら寮に着いた。
私は自分の部屋に向かおうとする



『あっ…でもいつか話すよ』



ﾅｺ
「本当？…絶対だからね！」




『はいはい』



ﾅｺ
「じゃあコレ」



奈子に渡されたのはテープでつながれた写真
綺麗にはれていて少し割れ目があるくらいだ



ﾅｺ
「すごい大切な物でしょ？

頑張ったんだけど下手でごめんね」



『いや、すごい綺麗に貼ってあるよ

ありがとう』



ﾅｺ
「うん！じゃあまた明日」

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