【brsh】梅の花【10no】 ページ12
ふわぁ、と間抜けな欠伸が隣から漏れた。最近は気温がだいぶ上がってきたせいで眠いのだろう。折角だから散歩にでも、と言ったのはお前なのに。もう帰ろうとか言い出すかもな。まあそう言うなら従うけど。だけど、幾ら近場とはいえ久々のデートだ。楽しみじゃなかったと言えば嘘になる。
br「ねえ、帰ろうよ。僕もう眠い。」
sh「言うと思ってた。いいぜ、帰って寝よ。」
最近はどうにも忙しいらしく、一緒にいる時間も短い。ならばその時間を彼の望む通りに使うのが恋人ってもんだろ。そうと決まれば、と来た道を折り返して行くbroooock。彼の背中は大きくて、つい見とれる。ん、どうしたの。そう振り返った顔が無駄にかっこよくてなんかムカつく。肩を小突いてもへらへら笑うだけだから余計に好きになるじゃん。ほら、さっさと行こうぜ。照れ隠しなのは自分でもわかってるけど、早足でbroooockの先を行った。
br「あいてっ」
sh「？」
後ろから奇声が聞こえて振り返る。伸びている梅の木の枝に額をぶつけたらしい。俺をときめかせた罰だ。ってか梅の木なんかあったんだ。満開とは言い難いけど八分咲き程で、いよいよ春が近いなと思う。春になったら桜を見に行こうって約束、きっとbroooockは忘れてるだろうな。
sh「ちゃんと前見て歩けって。俺ばっか見すぎなんだよ。」
br「…あ。」
sh「今度は何？」
br「髪にめっちゃ花びら付いてるよ。」
sh「えっ、取ってくんね？」
br「可愛いからやだ。」
そっか、僕が散らしちゃったからか〜、なんて呑気に笑う姿にまた心臓が煩くなる。こんな大の大人、しかも男の髪に散った梅の花びらが付いたくらいで可愛いとか言うこいつは随分変わり者だ。まあその言葉に一々どぎまぎしてる俺も俺で、変わり者に違いはないけど。
br「ん、ちょっとごめんね〜？」
不意に、broooockの手が伸びてきて思わず目を瞑った。彼の大きな手は結構温かくて、心地良い。その温もりに頬を緩めると頭上からがさがさと音がした。まだ目を開けたくない。嫌な予感がするから。何だか耳の辺りがこそばゆい、ような気がする。花びらを取ってくれているのだろう。…そう信じたい。
br「あ、やっぱり似合うよ。あはは、か〜わいっ。」
嫌な予感は的中したみたいで、目を開けると厭ににこにこしたbroooockがいた。梅の微かな香りがそれとなく近く感じる。そのまま帰ろっか、なんていつもより少し嬉しそうな声で言うから何も訊かずに従うことにした。握った手は相変わらず温かい。
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はる氏 - ぶどう組うまぁ… スマイルが真っ赤になるの見てみたいなあ( (2019年3月3日 15時) (
レス) id: 761fba58a0 (このIDを非表示/違反報告)
はる氏 - 笑顔さんのズッ友、二人ともかわいかったです… とのさんの暴力組はいたずらっ子なぶるーくと花弁付いてるシャークんがかわいかったです…(全員かわいい (2019年2月22日 23時) (レス) id: 761fba58a0 (このIDを非表示/違反報告)
はる氏 - 新雪さんのズッ友…思わず泣いてしまいました…(涙脆い) 片想い辛いなあ… きんときとうまくやってくんだぞなかむ( (2019年2月6日 22時) (レス) id: 761fba58a0 (このIDを非表示/違反報告)
はる氏 - ズッ友…ちょっと切ない感じだけどほわほわした感じで好きです(？ (2019年1月23日 15時) (レス) id: 761fba58a0 (このIDを非表示/違反報告)
Pyxis▽(プロフ) - はる氏さん» smknの花言葉を書かせて頂きましたPyxis▽です。お褒めのお言葉ありがとうございます!話しが上手く纏められなくて少々悩んでましたが、楽しんで読んでいただけたなら幸いです! (2019年1月20日 15時) (レス) id: 31bf77d4ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コラボ x他4人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ed5a6267411/
作成日時：2019年1月12日 20時
