【nkkn】夕暮れ【あめつゆ】 ページ11
「もう時間、だからさ」
「そうだね」
Nakamuはデートの後、必ず俺を家まで送ってくれる。 大人に言えない関係のまま続いている高校生な俺らの、必死の背伸びだった。
身体を重ねたいと思ったことはないわけじゃない。 でも、夜を越えたら俺は少なくとも…Nakamuを離してやらなくなる。
橙に染まった空をバックに、こちらは笑いかけるNakamu。 手放すのがもったいなくなって、でも暗い中帰したくなくて。
「今日、楽しかったよ。ありがとう」
一人でもがいてる心中なんて知らないんだろうな、そう思うほど晴れ切った笑顔に俺は次の言葉が出てこない。 「俺だって楽しかった」とか、「気をつけて帰れよ」とか浮かび上がる言葉はあるのに喉のあたりで沈んでしまう。
「今度は通話の時かな？ じゃ、
「ごめん、Nakamu」
秋ほどじゃないけど早い夕日が、住宅の影に隠れた。暗くなった周りに、機を見つけて引き止める。
ぎゅ、と掴んだ腕をそのまま背中に持ってくる。 抱きしめて欲しかったわけじゃない、でも帰って欲しくなかったのは確か。
「もう少しこのまま、」
必死の思いで出た言葉に、優しい肯定がが返ってきた。 「きんときはかわいいなぁ」なんて言葉には頷けないけど、変に突っかかるのも場が違うと思った。
「Nakamuも可愛いと思うけど」
「んー…」
それでも看過できないからと、Nakamuにかわいいっていえば普段だったら喜ぶはずなのに浮かない声が聞こえる。 不思議に思い、顔を上げるとあまりに近い距離に鼓動が高鳴る。
「かっこいい、って言ってくれないの？」
なん、ってかさ…ギュンっと音を立てるほど心にきた。かわいいとか愛おしいとかを遥かに超えた衝撃。俺の恋人最高。母性なんてないけど、なんかそういうの擽られるようなそんな感じ。 飼い主に構って欲しい犬がくぅんと鳴くかのような目でこっちを見る彼は間違いなくかわいいんだけど、
「そうだなぁ…あー」
星がほんの少し見え始めた空。 夜空を背景にするNakamuも、普段見れるものじゃないからなんか良かった。
「二人でさ。夜を越えれる歳になったら、いくらでも言ってやるよ」
今はまだ、夕暮れが似合う、その可愛くて守ってあげたくて、優しそうで、俺のこと大好きな…純真な君でいい。
「嫌という程合わせるから覚悟しとけよな」
そう笑ったNakamuに、頬を緩めてもう一度からの腕の中に戻った。 夜が更ける前に、彼を家に帰せるかが心配だ。
ーー
次は「梅の花」でお願いします！
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はる氏 - ぶどう組うまぁ… スマイルが真っ赤になるの見てみたいなあ( (2019年3月3日 15時) (
レス) id: 761fba58a0 (このIDを非表示/違反報告)
はる氏 - 笑顔さんのズッ友、二人ともかわいかったです… とのさんの暴力組はいたずらっ子なぶるーくと花弁付いてるシャークんがかわいかったです…(全員かわいい (2019年2月22日 23時) (レス) id: 761fba58a0 (このIDを非表示/違反報告)
はる氏 - 新雪さんのズッ友…思わず泣いてしまいました…(涙脆い) 片想い辛いなあ… きんときとうまくやってくんだぞなかむ( (2019年2月6日 22時) (レス) id: 761fba58a0 (このIDを非表示/違反報告)
はる氏 - ズッ友…ちょっと切ない感じだけどほわほわした感じで好きです(？ (2019年1月23日 15時) (レス) id: 761fba58a0 (このIDを非表示/違反報告)
Pyxis▽(プロフ) - はる氏さん» smknの花言葉を書かせて頂きましたPyxis▽です。お褒めのお言葉ありがとうございます!話しが上手く纏められなくて少々悩んでましたが、楽しんで読んでいただけたなら幸いです! (2019年1月20日 15時) (レス) id: 31bf77d4ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コラボ x他4人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ed5a6267411/
作成日時：2019年1月12日 20時
