ガラスの靴は踊らない【はじめしゃちょーの畑】 (ページ8)

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[はーたーけっ]

｢はじめさん.編集出来ました。
確認お願いします。｣
『おお.ありがとう！後で確認しとく！』

忙しそうに家をバタバタと走るメンバーの後に続き2階と3階を行き来していると.遠慮気味に声を掛けてくる雛瀬。

雛瀬.ヒナセ..ひなせ...。
彼女と出会って一年.生憎だが俺の知ってる彼女の情報はこれだけ。

推測は幾らでも出来る。
だが.雛瀬の口から出る情報は苗字のみ。

関わるようになって分かったのだが.恐らく雛瀬は大学生。
これも結果俺の推測に過ぎないのだが.あの雨の日の出来事以来訳あって俺の家に住み込むようになった雛瀬の一日のルーティンから.高校生以下では無い事は確かだ。

｢はじめさん!
外撮りに予定変更です!｣
『ん！りょーかい!』

知りたくても聞けない。

俺やだいち君.他の畑のメンバーからもミステリアスな雛瀬。

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