ガラスの靴は踊らない【はじめしゃちょーの畑】 (ページ7)

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『だいち君.玄関開けてもらえる？』

誰かに見られてたら.とかそんな事より心配だった。
もうすっかり気を失ってしまった彼女を左手だけでなく全身で支えながら.自分の家まで連れて帰った。

意識がない中家を聞くったってそうはいかないし.あのままコンビニに入った所で店内に休憩出来るスペースは無いはず。
回らない頭を必死に動かし出した結論は“取り敢えず自分の家で休ませる”だった。

｢えっ.どゆこと...?!｣

分かりやすく困惑するだいち君に大まかではあるが事の発端を話すと.話を聞きながら意識の無い女の子を一緒に支えてくれる。

｢びしょ濡れじゃん.このまま寝かせても風邪引いちゃうんじゃ…。｣
『いや.でも流石に脱がせられないから...,
こればかりは仕方ないよだいち君。』

びしょ濡れの服は断念して.軽く顔周りや頭をタオルで拭いてベッドへ寝かせた。

『目を覚ましたらこうなった経緯を話して.家に返す。
この子が起きたら知らせに来てくれる?』
｢......分かった...。｣

そうして女の子が目を覚ましたのは.
次の日の昼頃だった。

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