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5限の講義を終え、歩いて最寄り駅に向かう
「今日も1日頑張った〜」
最寄り駅まで歩いて15分
まだ夏だから18時だけどまだ明るい
大学に通いだして3ヶ月が経った7月
見慣れない道を1人で周りを見渡しながら歩くのが意外と好き
「ここのラーメン屋さん、またみきちゃん誘って来よう〜」
ラーメン屋、スーパー、コンビニの並び
夕方のこの時間は人通りが多い
コンビニを過ぎたあたりで信号にかかって立ち止まり、
信号を見上げる視線に、人通りの少ない路地にこじんまりとしたカフェを見つけた
「こんなとこあった?」
いつもは何気なく通ってたのに何故か気づかなかった
身を乗り出してお店の中を覗くと、お客さんは居なさそうな感じ
外壁がアンティークみたいな外国風なのに、あんまり存在感は無い
どこかそのお店に呼び寄せられるように足を向けた
恐る恐るドアに手をかけて引いた
「こ、こんばんは〜」
お「いらっしゃい、お嬢ちゃん」
優しそうなおじさんがひょっこり顔を出した
「大丈夫ですか、?私みたいな……」
お「あんまり若い子来ないから嬉しいよ。さ、座って座って」
おじさんに促されてカウンターに腰をかけた
中もアンティークの机や椅子で統一されていて、コーヒーの香りでいっぱいだった
お「なんか飲むかい?」
「えーっと、甘いラテとかありますか?」
お「おじさん得意だよ、ちょっと待っててね」
ニッコリ笑ってそう告げお店の裏に言ってしまった
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作者名:月 | 作成日時:2021年8月20日 3時