Latte (ページ16)

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ちょっと真面目な顔して陸さんがボソッと言ってたけど

その場の雰囲気的に話合わせたのかなって

「またまた～笑」

「私のコーヒーなんかで良かったら何時でも作りますよっ」

適当に返したつもりなのに陸さんは「じゃあ毎週くる！」って私にドヤ顔してた

心のどこかできゅんとしたの

でもまだ日も浅い見習いの私を励ましてるんだって直ぐに勘づいた

そしたらまささんが陸さんに話しかけてた

ま「そういえば陸くん聞いてよ～」

陸「はいっ」

ま「この前陸くんがお店に来てくれてからずっとAちゃん、陸くん来るの待ってたんだよ」

陸「え？そうなのAちゃん」

「いや〜まささん、？笑」

突然まささんが変な事言ったから冷や汗かいて

まささんに助けを求めた

ま「だってAちゃん、ずっと夕方になるとドアが開く度見てたから」

「確かに来ないかなってちょっと思ってましたけど……」

色んな感情が渦巻いて慌てて下を向いた

なんかやばいストーカーって思われないかなとか

少し話しただけなのに気持ち悪いって思われてないかなとか

まささんに思われるほど意識してた自分が恥ずかしくって

この時多分おどおどしてたと思う

ま「言っちゃだめだったかな？笑」

樹「ふふっ笑」

この間何も言わない陸さんは多分困ってるんだろうなって考えてたら

陸さんが笑いながら

陸「Aちゃん、俺来るの待っててくれたの？」

って優しい声で聞き返してくれたから

顔を上げて軽く頷いた

そしたら

陸「樹連れて来なくても、一人でAちゃんに会いにコーヒー飲みに来るねっ」

目を合わせて私にそう言ってくれた