おーのさんと ページ4
久しぶりに取り付けたあの人と会う約束。
嵐のときはどんなに願わずとも会えた人なのに、今はわざわざ連絡して時間を合わせる作業が必要。
その上、二人してめんどくさがり屋の俺たち二人がメールや電話で済ませて、会わずじまいが続いていたのは明白な事実。
今回はなんの目的もない。
なんかただ会いたかった。
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智「おつかれ〜」
和「久しぶり〜」
智「24時間、ちゃんと募金したんだよ。
ちゃんとずっと見てたし、俺的には頑張ったね」
和「合ってたのかな…って思うんだ」
言うはずのなかった氷のような冷たいものの中に埋め込んだ思いがあの人の暖かさに溶かされて溢れ出す。
和「こんな大仕事…任されるまでになるなんて思ってなくて。
頼りたくても頼れる人いなくて、
俺がやんなきゃ何も進まないからって…思って
必死に考えて頑張ったつもりだった。
でもネット見たらさ、嵐の歌は歌ってほしくなかったって
人がいてさ…俺も歌いたくなかったけど…
5人の歌は5人でしか…嵐でしか歌いたくなかったけど…
どうしてもって言われて…これなら泣かずに歌える気がして
何とか…決めたつもりだったのにさ…」
智「和…おいで…ぎゅーってしよう？
ハワイの時みたいに、ジュニアの時みたいに。
辛いときのおまじない…泣きたいときのおまじない。」
和「ごめん…俺…無理だ…何で…この道選んだんだろ…う」
智「いろんなこと考えてさ、それでもうまくいかないじゃん。
それが怖いからやめるのって違う。
多分その書き込みをした人たちは嵐が大好きなんだよ。
和はその人たちと同じ思いだったけど、上手く伝えられ
なかっただけ。
和は間違ってない。
和はそのままでいい。
和が笑っていられる場所にいなさい。
和の笑顔は俺や翔くんや相葉くんや松潤が守るから。」
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作者名：新杜 | 作成日時：2022年8月29日 10時
