運命共同体 ページ6
個人の仕事とグループの仕事を両立するのが難しく感じるほど、大量に舞い込んでくる仕事。
しかし歳のせいか、それを嬉しい悲鳴とは呼べない。。。
毎日自宅に帰宅することすらもかなわない。
毎日帰るのは事務所が借り上げた都内一等地に立つシェアハウス型の一軒家。
ここに毎日メンバーと帰ってくる。
メシを食う気力も風呂に入る気力もなく、取り敢えずクマを隠すために薄く載せられたメイクだけ落とす。
遅刻回避のために設置したリビング横の和室の５つ並んだベッドのうち一番左のベッドに倒れ込む。
『今日はまだ比較的早かったね』なんて話すけどそれでも時刻は深夜２時。
でも明日からついに休み。
明日一日だけは５人全員で休み。
たぶん明日は死んだように眠るだろう。
この部屋から出るものは誰もいない。
当たり前だ。ここ数週間の平均睡眠時間は３時間から４時間程度。
４０を過ぎた体にはとてもじゃないけど、無理。
そのまた翌日も午後からなのでこの３９時間というこれまでの睡眠時間を取り戻すための時間で魂を飛ばす。
焦り
不安
需要と供給のバランス
周りの反応
世界の反応
ダイレクトに感じる今だからこそ分かる。
活動休止前の心がいかに異常な状態だったか。
それでも俺たちは前を見て進む。
なぜだと思う？
それが俺たちが選んだ運命であり、５人でいられる唯一の方法だから。
４０を過ぎても寝顔だけは幼い、そんな４人の運命共同体たちの隣で俺は今日も眠る。
産まれてくれて、生きていてくれてありがとう。。
(ハート、お星さまお願いします。)
(リクエストやインスタのフォローもお待ちしております。)
@uratuku.arato
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作者名：新杜 | 作成日時：2022年7月11日 13時
