歯車が必ず合うから (ページ20)

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５人の夢ページ20

年越しはみんなでテレビにジャニーズカウントダウンを流しながら星に『トップになる』という誓いをたてた。
一時間もしないうちに睡魔に襲われたのはおじさんことリーダーと相葉くん。
さらに珍しくJもソファーでうたた寝していた。

翔「不安じゃない？」
和「なにが？」
翔「嵐が復活すること…」
和「認められなかったらどうしようって思うよ、そりゃ。
　後輩たちに迷惑じゃないかなとか思うし…」
翔「智くんが再開を言い始めたのは何でか知ってる？」
和「知らない…なんなの？」
翔「俺にはまだよく分かんなかったんだけどさ、嵐を嵐と
　して残すためだってさ。」
和「・・・分かるかも」
翔「マジ？スゲーな、やっぱ。智くん専門のメンタリスト」
和「wwたぶんっていうか、まぁ簡単に言えば俺らの中に嵐と
　しての魂を宿して生かすためだよ。」
翔「俺らを生かすため？」
和「あのおじさんに俺らがどう写ってたか考えればわかりますよ…」
翔「そっか・・・」
和「寝ますか、明日答え合わせしてあげますよ」
翔「お願い」

いくら一緒にいたってあの人の思考は読めない。

それは同時に人に感情や気持ちを感じさせない。

だけどその一言一言は全て俺らを導く道しるべだった。

だからこそこれからもあの人を４人で観察する。

そしてあの人から発される全ての言葉を大切にする。

その全てが上手くいったとき『嵐を嵐として残す』という
ことができるのだと思う。

あの人の夢は４人の夢だから。

叶えようね、大野さん。