壊れかけの世界2人の賢者！？ (ページ28)

今日:9 hit、昨日:8 hit、合計:31,022 hit

24 ページ28

_______________

私とお兄ちゃんはスノウさんとホワイトさんに手を引かれている

一体どこに行こうとしてるのかな

晶：あの、スノウさんホワイトさん･････

かえで：一体どこに向かって居るのですか？

スノウ：我らに対して、敬語は使わんで良いぞ
　賢者とはそういうものじゃ

かえで：それは流石にちょっと･････

ホワイト：まぁ、無理せんでよいぞ

晶：じゃぁスノウ、ホワイトさっきかえでが
　言ったが今どこに向かってるんだ？

ホワイト：賢者の書がある場所じゃ

スノウさんホワイトさんが案内してくれた場所には、無数の本が蔵書されていた、歴史と知識の量を感じて、思わず圧倒される

かえで：･････

晶：･････これは･････

スノウ：すべて賢者の書じゃ

晶：これが全部･････！？

ホワイト：そうじゃ、異世界からこの世界にやってきた
　者たちの残したものじゃ

スノウ：これが前の賢者の記した賢者の書じゃ

それはとても分厚くてずっしりしている

ホワイト：我々には読めぬ字で書かれているが、
　おぬしたちには読めるじゃろうか？

私は緊張しながらも本を開けた
そこに、書かれていたのは、日本語だった

『１０月３０日、ハロウィンの夢からなかなか醒め
　ない、楽しい夢だし、まぁいいか』

『１１月３日、魔女がかわいい、パレードをした
　みんなの人気者みたいで気分がいい』

その後もいろいろな記録が書かれている

晶：(これは･････、やっぱり夢じゃない･････？)

次のページをめくった、弱々しい字でぽつんと書かれていた文字に心臓が握り潰される

『無理だ、帰れない』

『俺は一生ここで暮らすんだ』

『魔法使いに騙された』

え･････、騙された･････

晶：(騙された･････のか、俺たちも)

私とお兄ちゃんか顔を青ざめて2人の方へ振り返った

スノウ：ん？

ホワイト：んん？

スノウ：どうしたのじゃ？

ホワイト：やはり読めんかったかの？

笑顔を浮かべ近づいてくる2人には恐怖を感じた

一生帰れない･････魔法使いたちに騙された･････

私もお兄ちゃんも･････

_______________

　