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魔法使い達が住んでいるある一室では
ファウスト：･････っ･････ぅ･････
〈大いなる厄災〉による傷のせいで苦しんでいる青年がいる、薬草で痛みを抑えているが限界が近づいて来てしまっている
その一室に先程いた可愛らしい双子のスノウ、ホワイトとそして囚人のブラッドリーが入ってきた
ホワイト：ファウストや
スノウ：何か望みはあるかの
ファウスト：･････っ、･････は･････望み･････？
何もないよ･････
双子の質問に彼は苦しそうにしながら答えた
ブラッド：遠慮すんなよ、東の呪い屋、最後の最後
まで、無欲でいることはない
ファウスト：･････
ブラッド：仲間を庇って死にかけるなんて馬鹿だ
馬鹿な奴は嫌いじゃないぜ
ホワイト：ブラッドリー･････
スノウ：いいこじゃのう、ブラッドリー
ブラッド：うっせえ、いい子とか言うな
俺は泣く子も黙る北の魔法使いで
最強の、凶悪な大盗賊団のボスだぞ
ブラッドリーはキレ気味だ
スノウ：ファウストよ何かないか？
ホワイト：ブラッドリーもこう言っておる
遠慮するでないぞ
ファウスト：･････、ないよ･････、
僕が大嫌いな、軽薄な人間たちは、
何もしなくとも、身を滅ぼして行くだろう
･････ざまを見ろ･････自業自得だ･････
くくく･････ははは･････
不気味に少しの力しか出ない声でそう答えた
ブラッド：･････、やっぱり、陰気だし根暗い･････
スノウ：しい、黙っておれ
ホワイト：ファウストの人生を思えば
人を呪っても仕方がないからのう･････
ファウスト：･････、･････やっと長かった時間が終わる
オズ：･････ファウスト･････
そこにオズが現れた
ファウスト：･････ようやく、解放される･････
神様、早く、俺を自由に･････
まるで彼は自分からこの世を去る事を望んでいるかのように
オズ：･･････････？
何かキョロキョロしているオズ
ブラッド：どうした、オズ
オズ：･････賢者の気配が･････それに
(何か妙な気配もする･････)
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作者名：kaede | 作成日時：2021年11月5日 17時
