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それから風雅のママが作ってくれた夜ご飯をいただいた。
昔から風雅のママのご飯はまじで格別に美味かったからもはやこれを食べに来てた時期もあった。
うちのお母さんが仕事で忙しかった時期とかは泊めてくれて朝は私の分のお弁当も作ってくれたりした。
こう思うと、第2の母親みたいな感じやったなあ。
風ママ｢もう夜遅いし送ってくわ！｣
｢いや30秒で着くんよ｣
風雅｢俺着いてくから大丈夫｣
気づいたら21時過ぎだった。
風雅｢じゃあ送ってくるわ｣
風ママ｢はーい、気をつけてな〜｣
やっぱり外は寒い。もう、手がかじかみそう。
風雅｢うー、さむ、｣
｢ごめん、近いのに｣
風雅｢大丈夫｣
前まではなんてこと無かったのに、今は少し肩が触れただけでも意識しちゃう。
｢じゃあね｣
風雅｢うん｣
｢ばいばい、｣
家に着いた。
誰もいない真っ暗な家。
まだお母さんは帰ってきてない。
お父さんは単身赴任で今こっちにはいないし、私は一人っ子だから基本的にはお母さんがいないと1人。
風雅｢まって｣
｢びっくりしたーーーーーーー…｣
急に風雅がドアを開けて入ってきた。
普通に家の中真っ暗で今から電気つけようと思ってたとこにこられたから普通に心臓止まるかと思った。。笑
風雅｢おかんいつ帰ってくるん｣
｢わからへん｣
風雅｢飲み会？｣
｢そう、多分まだ帰って来おへん｣
風雅｢…一緒におったるわ｣
｢いや別にいいよ、大丈夫｣
風雅｢…寂しくないん｣
｢いや寂しいけど｣
結局、お母さんが帰ってくるまで一緒にいてくれた。
私の家で一緒にテレビ見たり、朝置いていった洗い物も何故か風雅がやってくれた。
洗濯も一緒に畳んでくれた。
… つい去年までは、当たり前の事だったのに
急に不自然に感じた。
風雅｢もう帰ってくるんちゃう｣
｢そうやね｣
時計みたらもう23時。ほんまに申し訳ない。
風雅明日一限からやし、まだ風呂も入ってないのに。
風雅｢…土日どっちか空いてる？｣
｢え、うん、なんで？｣
風雅｢行きたいとこあるねん｣
｢どこ？｣
風雅｢まあいいから、どっち？｣
｢土曜空いてるけど｣
風雅｢わかった、じゃあ昼過ぎくらいに迎えくるわ｣
…今までは当たり前だったのに、な。
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作者名：にゃ | 作成日時：2023年10月28日 23時
