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風雅「あのさあ、」
急に、怒り口調になった風雅。
風雅「なんなんそれほんまに」
風雅「慣れてないからとか」
「え」
全然怒られると思わなかった……え……
風雅「別に今まで普通やったし」
風雅「お前、記憶失くしたん?」
「…違うよ」
急にそんな、怒らないでよ〜〜〜……
風雅「じゃあなんなん?」
「こういうの、久しぶりだから緊張する」
「今までは普通やったけど」
今までのこと、別に忘れたわけでもないしそれがおかしかったとも思わないけど、
そんなん意識しちゃうに決まってる。
風雅「…あっそ」
「ごめん」
怒ってるのかただ不貞腐れてるのかわからん。
風雅にとっては当たり前だったかもしれないけど、私は別に、今までだってドキドキしてた。
ただそれがあまりに日常すぎて、霞んでただけで。
「風雅怒ってる?」
風雅「怒ってない💢」
「怒ってるやん…」
風雅「怒ってないって言ってるやん」
風雅ってほんまに、全然感情が掴めない。
風雅「…まあ、俺もごめん」
「…え、なんで?」
風雅は悪いところないのに、、
風雅「無意識やったわ」
「…そっか」
無意識……だったんだ、、
なんか、切ないーー…🥺
風雅「でも別に、」
風雅「ただの友達とか思ってないから、Aのこと」
「あー……うん?」
私が納得いってないような顔をすると
風雅「だからその、……ちゃんと女やと思ってるってこと」
「あー……う、、、ん???ありがとう、???」
それってどういう意味なんや……
風雅「…あんま深く考えんといて」
「いや考えるやろ」
風雅「物分り悪くてイラつくねん」
「え、それって私が馬鹿って言いたいってこと?」
風雅「うん」
「は?」
風雅「うそ」
「嘘つくなや」
物分り悪いって、なんなん……。
風雅「そんくらい鈍感な方が助かるわ」
「あーえーと……どういうこと?」
風雅「なんもない、てか耳また痛い」
「は?もうなんで?」
風雅の耳を確認しようとして近づいたら、急に腕を引かれた。
「わっ、」
風雅「……うそ、痛ないで」
「あ、え、あ」
風雅「あほ、この鈍感女」
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はっすんLOVE(プロフ) - ニヤニヤしまくりました!!更新楽しみにしてます!! (11月22日 20時) (レス) @page32 id: fba4ba4a41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃ | 作成日時:2023年10月28日 23時