大人気歌い手と1週間同居キャンペーン！【歌い手】

３ 日 目 ページ9

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「おーい朝だよー皆起きてー」

「起きてる起きてる……起きてるから」

皆の声とうらたさんの大きな声に驚いて一気に目が覚める。なんて素晴らしい目覚ましだ。

「うらたさん本当に朝早いですよね……」

「そう？おはようツイートしなきゃいけないし」

「うわぁ面倒くさ」

ぼんやりとした朝ですらこんなに話が弾むなら、やっぱり仲が良いんだろうな。微笑ましい。

そんなことを考えていると、突然向こうの方からセンラさんの叫び声が聞こえてきた。

「あー！ご飯炊くの忘れてた！」

「え？じゃあ今日朝ご飯ないん？きっつ」

「パンもないし、どうしよう……ほんまごめん。炊いてから寝たつもりやったんやけどなぁ」

「いやお前酔って何もせず普通に寝てたやんけ」

「え〜まじか。Aさん大丈夫？お腹空いてない？それとも何処か食べに行く？」

なんだかまた気を使わせちゃってるな。私にも昨日のお礼も込めて何か出来ることは無いのかな。

「………あっ、そうだ。私作りましょうか？」

「え、作るって、材料とか全然ないけど大丈夫なん？今日食べる予定だった鮭と……あとは卵と牛乳くらいしかないけど……」

「その材料なら……調味料は揃ってるみたいだったし、小麦粉さえ見つけられればパンケーキくらいなら焼けそうですね」

「おぉ………パンケーキか！」

「昨日楽しませてもらいましたし、そのお礼ということで良くないですか？」

「うん、いいと思う！てかめっちゃ楽しみ！」

「女の子の作る料理っていいよなぁ〜」

「それなんか俺に対して失礼やない？」

「まぁまぁ、取り敢えず俺らは待機してようよ。頑張ってAさん！」

「は、はい！」

パンケーキくらいで凄く期待されてて作りにくかったけど、天月さんが皆を部屋から出させてくれてやっと落ち着ける。

料理は意外と得意なんだよね。特に簡単なお菓子なんかは得意分野。ここで発揮できて良かった。

「よーし、始めるか」

私はキッチンへ向かった。

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