宅飲み-2 ページ26
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「翔平なにしてんの」
「なにって…そりゃあこの生暖かいお腹を堪能してんだよ」
「それ人間の女の子だったらおまえ捕まるな」
「人間じゃないからいいんですー」
ひっくり返した猫の腹に顔を埋めて何かを吸い込んだりしてる翔平にそんな事言ってふざけてたら。
「翔平くん、ほんとお腹好きだよね〜」
「大好きですけどなにか?」
「やっぱり幼馴染だから似るのかな〜」
「ん?」
「藤原くんもすぐ触りたがるもん」
俺は犬の方が好きだけど、すぐ触りたくなるのは分かる。
でも彼女が言うのはちょっと違ったようで。
「もうね、すぐわたしのお腹とか触るもんね?」
「ちょっとA…」
「スーッて服の中に手入ってくるもん」
相も変わらずニッコニコしたまま、微妙に反応に困るようなことを言い出した。
余計なことを言うなとばかりに樹もちょっと焦ってる…いつもクールな態度なだけにちょっと面白いな。
さすがむっつりだな、とか…からかってやろうとしたんだけど。
「でも〜藤原くんの手、優しいから好き〜」
「…A、眠い? うん、眠いね。 もう寝ようか?」
「ん〜…眠い…かなあ?」
「そう、そうだよ眠い眠い」
「…じゃあ寝るー。 あ、海青くんも翔平くんも泊まっていってね〜」
「…ちょっと寝せてくるわ…勝手にやってて。
寝たいなら俺の部屋にもう布団敷いてあるし…ベッドも使っていいから…翔平、アンジュ頼む」
「はいよー」
抱えるように、引きずるように。
彼女に「お前は眠い」と暗示をかけた樹が、素直に聞いた彼女を連れて一旦退場。
なるほど…酒癖が悪いってこういうことか。
なーんだ。
樹が恥ずかしい思いをするだけじゃん。
ってか…あんな可愛くノロけられて、俺らの方が照れるっつーの。
結局その後、一向に戻ってこない樹に、翔平とふたり仲良く就寝したのでした。
end
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ちょる(プロフ) - 優希さん» うわぁ…嬉しいお言葉どうもありがとうございます!優希様を少しでも癒せているのなら良かったです。頑張って更新しますね! (2020年8月29日 0時) (レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 5周以上読み返しています笑樹くんも彼女も可愛くていつも癒されていますこれからも応援させてほしいです(^^)頑張ってください! (2020年8月25日 21時) (レス) id: 307e0556dd (このIDを非表示/違反報告)
ちょる(プロフ) - やのさん» コメントどうもありがとうございます!やの様のお宅にも天使ちゃんがいるのですね〜嬉しい偶然でした。少しずつですが更新頑張りますね! (2020年6月14日 21時) (レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
やの - 偶然にもうちの愛犬と同じ名前でビックリ 笑 これからも更新頑張ってください! (2020年6月14日 17時) (レス) id: 5ec2e089be (このIDを非表示/違反報告)
ちょる(プロフ) - ゑ。さん» 感想頂きどうもありがとうございます!猫のようにマイペースな感じが出てたら嬉しいです。少しずつお話増やせるように頑張ります。 (2020年5月3日 22時) (レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょる | 作成日時:2020年4月28日 21時